第2話 降水確率0%でも、降る可能性はある
毎朝、通学・通勤の時に「傘を持って行くか、行かないか」の目安にする天気予報。
「降水確率50%」なんて言われると、半々なので、逆に悩んでしまいます。
さて、この「降水確率〇〇%」という表記について。
決めている基準は、過去の降水日の膨大なデータの統計からです。
風向き、風速、温度、湿度などの大気の状況、その日、その時に雨が降ったかどうか。
その時と同様の状況になるかどうかの予測で、「その地域の予報時間内に1ミリ以上の降水がある」確率を決めているのです。
60%だったら、100回予報したうち、60回は降るだろう、ということ。統計を基にしたデータであり、あくまで「確率」。確実性はありません。
降水確率の発表は0%~100%まで、10%刻みだそうです。
そういえば「今日の関東の降水確率は28.65%です」と、肥満体の体脂肪率みたいに小数点以下まで言う天気予報など、聞いたことがありません。
1%以下の端数は四捨五入されます。
つまり、降水確率が「4%」だった場合は、四捨五入されて「0%」として発表される、ということ。
雨が降るかもしれない確率が4.9999%あったとしても、それは世間に発表されず、静かに黙殺されているのです……。
それで降ったとしたら、見て見ぬフリをされた雨粒たちの怨嗟の涙雨なのかもしれません。
ま、最初から「常日頃からカバンに折り畳み傘入れとけ」って話ですけどね。
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