異世界ハーレム系が嫌いな女(貧乳)が、異世界転生したら…どうなった?
ヘタコグサ
プロローグ 異世界ハーレム系が嫌いな女が、異世界ハーレム系主人公に転生した
私はいわゆる『異世界ハーレム系』の話が大嫌いだ。
何故なら、やたらめったら胸のクソデカい美女が次から次へと現れて、チート能力を持ったイケメン主人公に『きゃぁぁ♡』と黄色い声を挙げながら意味もなくどんどん惚れてゆき、イケメン主人公もニヤニヤしながらそれを次から次へと受け入れて…楽しそうに浮かれて……
クソッ…なんなんだよ、この…男の願望をひたすら表現するだけのクソみたいな話はっ‼︎
だいたい女がみんな、こんな都合のいい『従順な性格』な訳ないだろっ‼︎ あと、あんなくそデカい胸の女なんて現実にいる訳ないだろっ‼︎
と、思っているからである。
まあ、私の胸がちょっとばかし小ぶりだから、胸の大きな女性(しかも美女なんてっ‼︎)にちょっとばかし思うところがあることも理由の1つにはなってるのだが…
ともかく、嫌いなものは嫌いで…だからもし私も異世界転生する様な事があったら絶対にあんな『異世界ハーレム系』の世界には転生したくない。
…と、そう思っていたのに…
なのに…
「なんで、よりによって私が異世界ハーレム系の主人公に転生するんだよーっ‼︎‼︎‼︎(だよーっ‼︎‼︎ だよーっ‼︎‼︎)」
思わず大声で叫んだ私の声は、湖を挟んだ向かいの岸壁に反響して、見事にエコーした。
そう、私、卑屈ビミ子33歳は会社帰りに不幸な事故で亡くなり、お決まりの神様との対話を得て、この世界に転生したのである。
『異世界ハーレム系の主人公(イケメン)』として。
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