第5話④ 知子、35歳の恋(4)

「美味しいっ・・・美味しいよ、ママ・・・」

夫が嬉しそうに言うと、子供達も声を揃えてくれる。


「ママのハンバーグ、最高・・・」

最上級の笑顔は私を幸せの絶頂にさせてくれる。


※※※※※※※※※※※※※※※


「愛しているよ、知子・・・」

夫の囁きがくすぐったい。


「お休みなさい、あなた・・・」

私は名残惜しそうにする夫をベッドに残し、自分の部屋に帰っていく。


そう。

あれ以来、私達は眠るのは別々にしている。


その方が。

何か・・・新鮮、じゃない?(笑)



※※※※※※※※※※※※※※※


お終い。

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