恋!(プロット集)♯02

進藤 進

第5話① 知子、35歳の恋(1)

「グガァ・・・」

夫のイビキが暗闇に響いている。


ダブルベッドで夫の隣りにあお向けになっている私は、開けたままの目を天井に向けている。


結婚して10年。

当たり前のように一緒に眠る私達夫婦は、仲がいいのでしょうか。


皆さんは、どう思いますか?


一緒に眠っているくらいだから。

毎日、いや、週に一回はセックスしているんでしょう?


答えは。

ブッブー・・・です。


私達。

二人は2年くらい、セックスしていません。


そう・・・。

二番目の子供が生まれてから。


信じられない?

だって、毎晩、一緒のベッドで眠っているのでしょう?


はい・・・。

別に、反論はしません。


でも。

そうなのです。


恋人、新婚の頃。

夫はベッドに私が入るやいなや。


キスの雨を降らせました。


激しい愛の営みの後。

私を腕枕で抱いたまま。


朝のキスまで。

一緒にいてくれました。


だけど。

一番目の子供を産んだ後くらいに。


背中を向けて眠るようになりました。


2番目の子供を産んだ後は。

ずっと、私は夫の腕枕で眠ったことはありません。


そんな、ものなのかなぁ・・・。

暗闇の中、天井に向かって呟きます。


私の人生。

もう・・・恋、しないのかなぁ?


続きは、次回で・・・。


ドキドキ・・・。(笑)

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