8.ヘリオドールへようこそ

門を抜けて、真っ直ぐ行った先に、噴水広場があって、そこを右にーーー



「なんだ。街の案内図があるじゃん!」



噴水広場の入り口に、デカデカとした街の案内図を発見。寄って見上げると、街の名前も発見。


【エメラルド王国の第2の都市、ヘリオドールへようこそ!】


なんと王国第2の都市だった。そりゃ大きいわな。門にハイテク水晶あるし。うんうん。

さっきの水晶でも知らない文字が出たけど、なんとなく同じような字だな。何故かわかる不思議も何回も繰り返せばそうゆうもんだとスルー。書く方もおなじく。


えっと、真っ直ぐ行くと貴族街....図書館あるじゃん!.....え、でも貴族街に行かなきゃ入れないの?マジか。庶民も行けるのかな。.....右に行くと宿屋とか服屋とか....薬屋.....お、本屋。後で行こう。.....左に行くと....武器屋・防具屋と....こっちにも服屋あるな........あった....!!冒険者ギルド!ーーの、隣に薬師ギルド!商人ギルド!職人ギルド!うっはー!ギルド祭り!



「誘惑に負けちゃいけない。宿屋を先に確保せねば。ーーーだがしかしこの広場露天が多くていい匂いに早くも釣られそうなんだが。」



フラフラ〜と肉の旨そうな匂いをさせている串焼きの露天に寄っていく。

何人か並んでるので、目に魔力をのせて、視力強化で支払いを観察。四角い鉄のお金8枚渡してたり、銅製の丸いお金を2枚だして4枚四角い鉄のお金貰ってるから、おそらく四角い鉄のお金が最小単位で10円くらいだろ。銅製丸型が100円、あ、確か銅が大小あったから、銅製大丸は500円?銀丸大小1000円と5000円とみた。んじゃ金丸大小が1万と、5万とか10万?白いのが10万か50万か100万か。ーーだめだ、わかんなくなってきた。


自分の番が来たので、串焼き2本、とりあえず銅製の大を出してみる。



「大銅貨か。こまけーのないのにいちゃん。ーーーほれ、小銅貨8枚と鉄貨4枚のお返しだよ。」

「あんがと。」

「おうまた来いよ!」



ニカッと歯が眩しいおっちゃんに笑いかけられ、スリとか怖いので懐に財布入れたフリして異空間に放り込み、串焼き2本を受け取る。横に逸れつつ、すぐにパクつく。



「おー!炭火の美味しさ!塩塩梅のよさ!旨い!」



タレも欲しかったけど、タレはあの露天じゃなかった。まさかの醤油ない事件だろうか。ヤマト大国と取引してる商会あるんだろ?俺知ってる。ヴィンさんの実家が取り引きある筈だ!!


いや待て、1件だけで判断はよくない。

ドヤ顔で教えて知ってるよなんて返事されたら恥ずかしくて穴掘って閉じこもる。


ブンブン、と頭を振って思考を切り替える。


鉄貨 10円

小銅貨 100円

大銅貨 1000円

◯◯貨が呼び方。



うむ。俺、1つ学習したよ!

さて、とりあえず宿屋だ。

次は銀製大小丸型のお金の検証だ。大銅貨、まさかの500円じゃなくて1000円だったもんなー。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る