第7話

何故だろうか

別れた彼女を思い出す

『悠真大好き』


それが彼女から言われていた言葉だ


しかしあの時ほど悲しい事は無い

それは別れた時だ

何故別れたかって

簡単だ彼女の方から別れを告げられた


今でもその事が頭の中を過る

『別れよ』


そう言われた事は覚えてる

理由を聞いても答えてはくれなかった

何の理由も無しになんてと言ったが

何も言ってくれなかったのだ


突然別れを告げられて以来

誰かを好きになる事が出来なくなった


けれど笹木のあの笑顔が脳裏に焼き付く

その笑顔が素敵で一緒にいたいとさえ

思いはじめていた

もう恋はしないと決めたのにだ


趣味仲間としか思ってなかった相手に

こんなにも惹かれるのだろうか

どう答えをだしていいか解らない


そんな事を考えながら仕事に打ち込んだ

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