夢小説

エンド

内緒話

「…順調?」

「まあね。」

レンはさっきからずっと新曲の楽譜を見ている。

「…手伝おうか?」

「いや、大丈夫だよ。エンドは休んでて。」

休んでてってまあ…僕は元々なにもしてないんだけどな。

「…やっぱ手伝うから、手伝いたいところ教えて。」

「全く…エンドっていつもこうだよな。他の人にはこういう風に言わないくせに。ははっ。」

「え?そうだっけ…、忘れちゃったよ。」

…実は僕はレンが大好き。多分レンも気づいてると思う。だって僕はいつもレンの隣にいるから。

「なあ、ここどんな風に歌ったらいいかな?」

僕はレンが指を指しているところに目をやる。僕は色々なアドバイスを教えた。


夕方。結構遅くまでやっていたせいか、いつの間にかレンと2人きりになっていた。

「ふう…エンド、お疲れ様。体は大丈夫か?」

「…うん、大丈夫。」

「そっか。なら良かった。この後屋上行かない?」

突然そんな事を言われて驚いた。

「エンドは屋上好きだもんな」

そう、僕は屋上が好きだ。理由は特にないけれど。

「2人きりの内緒話しよ。」

レンが僕の手を優しく握った。

屋上に着くと、空はもうすっかり暗い。

「…内緒話って?」

「実はさ…俺お前のことがもっと知りたいんだ。」

レンが僕に近づくと、僕の頬にキスをした。

僕はビクッとしながらもレンは、

「好きだ。付き合ってくれ。」

と言った。

これは断るわけがない。

「…もちろん。僕も好きだから。」

レンと僕は星空の屋上でハグをした。


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