第7話 こんな僕らに勇者は通用しない 4人向け

勇者:「やっと、見つけたぞ魔王!」

魔王:「貴様はまさか!?勇者!?」

勇者:「いくつもの異世界を渡りやっと、見つけたぞ!」

魔王:「中々の熱意だ、、、」

魔王:「だが、その熱意を我が王座にいた時に出してくれぬか?」

勇者:「さぁ!魔王!異世界に帰るぞ!」

魔王:「断る!」

勇者:「帰ってきてください!」

氷谷:「えと、、、この人魔王さんの言ってた?」

魔王:「かつての世界で勇者をしていたものだ」

氷谷:「なるほどね〜魔王さんも仕事と城の運営あるのに、多忙(たぼう)っすね」

魔王:「我のことをマトモに信じてくれるのは主だけだ」

氷谷:「まぁ、うちの会社ブラックよりも人間やめてる人多いっすからね」

魔王:「最近、我もそれに気づいてきた 」

勇者:「てか、無視しないで!?」

魔王:「すまない勇者、、、これから、私はスーパーの激安もやしを買わねばならない」

勇者:「何のマジックアイテムだ!?」

魔王:「もやしは食材だ」

氷谷:「俺ら今月もいろいろあって減給(げんきゅう)されて、うちらもやし生活なんですよね」

氷谷:「そんなわけで、失礼しますね?異世界の勇者さん」

勇者:「世界の存亡よりメシなのか!?」

魔王:「お主ら何十年待っても来ないではないか。我は疲(つか)れたのだあの日々に」

勇者:「くっ、、、それは悪かった!しかし!こうして、迎(むか)えに来た!帰ろう!」

魔王:「魔王を退職させてくれぬか?」

勇者:「そんな簡単にやめられるか!!」

氷谷:「中々のツッコミっすね!うちの会社ツッコミ足りないんで就職しません?ブラックですけど」

勇者:「よく分からないが断れせて頂く!」

勇者:「僕は世界を救わないといけない!!」

魔王:「この前の銀行強盗でMPが枯渇(こかつ)しておるのに」

氷谷:「すぐに回復しないです?」

魔王:「基本、魔界では死にたがり以外は、我に挑まんからな。MPを使わないんだが、この世界に来てからたくさん戦いすぎたのだ」

勇者:「大丈夫だ!僕もそんなMP足りてない!」

氷谷:「あの〜ここ市民公園なんで壊したら警察飛んできますよ?」

勇者:「どこなら良いのだ? 」

氷谷:「う〜ん、空は飛行機飛んでるから海の中くらいっすかね?」

勇者:「息ができないだろ!?」

氷谷:「それか殴りあって決着つけてください」

勇者:「聖剣なくては魔王に勝てん!」

氷谷:「あ〜その剣本物っすか?」

勇者:「?偽物をもってくるわけないだろ? 」

氷谷:「許可がないとこの国では剣すら持ち歩きダメです」

勇者:「めんどくさい世界だな!?こんな世界のどこがいいんだ!?魔王」

魔王:「恋も仲間も職場もある、、、我は退屈より刺激があるほうがよい」

勇者:「お願いだ!帰ってきてくれ!魔界がテーマパークになってるんだ!」

魔王:「我が命令したからな」

勇者:「お前が元凶(げんきょう)かい! 」(怒り)

魔王:「楽しいであろう?」

勇者:「確かに平和かもしれないけど、、、僕らは戦わないといけないだろ!?」

魔王:「実は我、戦うの嫌いなのだよ」

勇者:「嘘つくな!? 」

氷谷:「そろそろヤバいっすよ!魔王さん!セールの時間っす!」

勇者:「決着のつけよう!魔王!」

魔王:「くっ!どうしたら!?」

勇者:「うおおおおぉ!足が滑った!?」

魔王:「あれは!?」

氷谷:「2人が話してる間にバナナの皮をばらまいたっす!」

勇者:「こんな大量のバナナの皮をどこから!?」

横田:「モグモグ」(バナナ食べる音)

勇者:「てか、誰だ!?」

氷谷:「なぜか、そこら辺にいた横田さんに沢山食べてもらいましたっす!」

魔王:「彼女はどこからでも現れるんだな、、、」

氷谷:「そこを考えるのは人生の無駄っす!」

横田:「いくのだ、、、魔王、氷谷、、、私のしかばねを超越(ちょうえつ)していけ!」

勇者:「いや、君には関係だろ?僕らと?」

横田:「君には3つの罪がある」

勇者:「何!?」

横田:「ひとつは、主人公の私を無視したこと」

勇者:「僕悪くないだろ?それ」

横田:「ひとつは、この集まりに私をまねかなかったこと!」

勇者:「誘わないといけない?僕、君の友達じゃないよ?」

横田:「そして、私の恋人新井をこの場に呼ばなかったことだ!」

氷谷:「嘘ついてはダメっす!新井さんは恋人と認めてないっすよ!この話から読んだ人が、困ることしてはならないっす!」

勇者:「全部、僕が悪くないじゃないか!?」

横田:「覚悟はよいな?若造(わかぞう)!」

勇者:「何も良くない!」

魔王:「あそこまで、横田殿のボケの相手が出来るとは、、、勇者流石だ!」

勇者:「それ!褒めてないだろ!?」

氷谷:「本気で褒めてるっすよ?俺らは」

魔王:「急ぐぞ!氷谷よ!我らの戦場はここではない!」

氷谷:「そうっすね!卵ともやしとキャベツくらいは勝ち取りましょう!魔王さん!」

勇者:「お前ら置いてくな!」

横田:「ここは通さん!」

勇者:「く!?このオーラは!?まさか限界突破!?」

横田:「私の思いを受け止めろ!恋の伝道師(でんどうし)横田まいる!」

勇者:「民間人を傷つけたくない!けど、あなたが魔王にそそのかされた悪人なら斬らねばならない!」

勇者:「光とともに散れ!シャニングソード」

横田:「愛の真剣白刃取り(しんけんしらはどり)!」

勇者:「な!?僕の奥義(おうぎ)を止めた!?」

横田:「お前に足りないもの、、、それは、愛だ!くらえ!」

横田:「お母さんの抱擁(ほうよう)」

勇者:「ぎゃーーーー!!!」

魔王:「横田殿!こちらの戦いは終わった快勝(かいしょう)だ!、、、ぞ?」

氷谷:「ん?やめたげて!横田さん!何かメキメキいってるしヤバいよそれ!」

横田:「え?」

勇者:「ぐふん」

魔王:「勇者ーーーー!」

勇者:「ま、、、魔王」

魔王:「勇者死ぬな!」

勇者:「すまない、僕は勘違いしてた」

横田:「ふ、、、やっと、気づいたようだな!」

氷谷:「多分、横田さんの思ってることと違うっすよ!?」

勇者:「僕は今まで、魔王を倒すために生まれてきたと思っていた、、、」

魔王:「勇者、、、」

勇者:「でも、僕は気づいた本当の」

横田:「愛」

勇者:「悪に、、、」

横田:「ん?」

氷谷:「いや、、、そうなるっすよ?実際」

勇者:「魔王そそのかした悪魔め!?この勇者がコロス!!」

横田:「 なんで、みんな私の愛が受け止めらないんだ?」

氷谷:「その愛が人間の許容を軽くオーバーしてからっすよ!」

横田:「仕方ない、、、受け止めやる!」

勇者:「散れ!ファイナルシャイニングソード!!」

魔王:「あれは、横田殿でもやばいかもしれない!?」

氷谷:「その一撃をまさか受け止めて!?」

横田:「愛に抱かれろ!?聖母マリアの抱擁!!」

勇者:「ぎゃーーーー!!!、、、お母さん。ごめん」

氷谷:「そのままくらって抱きついて抱きしめるとか鬼っす!」

魔王:「勇者、、、お前はよく頑張った」

横田:「、、、あれ?何か、私が悪人みたいじゃない?助けたのに」

氷谷:「やりすぎっすよ、、、俺、勇者さんの看病(かんびょう)するっす!」

魔王:「氷谷よ、、我も手伝うぞ!、、、さぁ、ゆこう!」

横田:「、、、ねぇ!?私置いてかないでよ〜!」

横田:「、、、仕方ない♪新井に癒してもらおう‪‪❤︎‬」

0:次回は殺し屋が通用しません

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