第5話 こんな僕らに残業は通用しない 5人向け
:
:
鬼山所長:「うむ、、、困ったね」
新井:「何がですか?所長?」
鬼山所長:「いや〜氷谷(こおりたに)くん1人抜けるだけでこれほど仕事がふえるとは、、、」
横田:「彼はちゃらんぽらんに見えて、外回りや営業相手の電話対応で評判(ひょうばん)いいからな」
魔王:「とりあえず、我らが彼の手助けをせねばならぬだろう、、、」
魔王:「あ!失敬、、、魔王であった時の言葉づかいがなおらず」
鬼山所長:「気にしなくて良いですよ♪部所(ぶしょ)にいる時は特に」
幽霊のユウコ:「あわわわ!仕事が山のようです!」
新井:「今日は帰らないといけない用事があるってのに!」
横田:「結婚指輪なら焦(あせ)らなくても大丈夫だぞ♡」
鬼山所長:「だ、そうですよ?」
新井:「鬼山(おにやま)所長!わかってるでしょうに、、、俺は、お前の気持ちに答える気はない! 」
横田:「デレ期がくるまでまつさ、、、」
魔王:「この人は、置いといて仕事に手をつけようではないか」
魔王:「燃やしてしまう訳にもいかないだろう」
鬼山所長:「思い出深いですね」
新井:「いやいや!昨日のことですから! 」
鬼山所長:「おや?そうでしたか、、、年には勝てませんね」
横田:「年よりも人として、鬼山所長には誰も勝てませんよ」
鬼山所長:「そんなことないですよ、、、私でもロケランには勝てません」
幽霊のユウコ:「ロケラン持ってこないと勝てないんですか?」
鬼山所長:「お茶ありがとう、、、ユウコちゃん」
幽霊のユウコ:「いえいえ、これが私のもらったお仕事ですから」
幽霊のユウコ:「でも、、、こんなお仕事ばかりで良いのですか?」
鬼山所長:「むしろ、お茶すら出せない子ばかりでね、、、」
横田:「健康成分多めにしてるだけです!」
新井:「興奮成分だろ?」
魔王:「地元の漢方を少々」
新井:「それでおきた。社内ハッスルパニック事件を忘れるな!」
幽霊のユウコ:「えと、、、新井さんは?」
鬼山所長:「新井くん、ユウコちゃんが君がなぜ、お茶を入れることが出来ないか聞いとるぞ?」
新井:「俺がお茶を用意すると、何故か刺激的になるらしくてな、、、」
鬼山所長:「愛が足りないんじゃよ」
魔王:「愛しかあるまい!」
幽霊のユウコ:「新井さん、、、」
横田:「私は全て飲みほせるぞ!いくらでも、入れてくれ!」
新井:「強力な鎮静剤(ちんせいざい)が入ったらな」
横田:「だから!デレ期はいつだ?」
新井:「来る未来はない!」
横田:「その常識を越えてみせる!」
魔王:「やめろ、、、それ以上、強くなられては我々が制御できなくなる」
鬼山所長:「いいんじゃないかな?横田くんは新井くんにしか興味無いし」
新井:「止めてくださいよ!」
新井:「ふぅ、、、しかし、なれませんね、、、見えない幽霊にお茶を入れてもらう生活は」
魔王:「こんなに一緒に生活していたら普通は嫌でも見えるようになるはずだが、、、」
幽霊のユウコ:「あ!社長さんからメールです!みんななら残業せずに終われると!」
横田:「社長はいったい、どこから私たちを見ているんだ?」
魔王:「元凄腕(もとすごうで)占い師とは聞いたが、、、魔法使いか?」
新井:「その手の話題は家でやってくれ!俺たちはこの残業を終わらせんといかんだろ!」
鬼山所長:「安心しなさい。新井くん。大体は横田くんと魔王くんが終わらせたよ 」
幽霊のユウコ:「え?いつの間に?」
横田:「片手間(かたてま)にラブレターを書きました」
魔王:「同じく!受け取ってください!ユウコさん!」
鬼山所長:「おやおや、お盛んだね」
幽霊のユウコ:「あの〜、、、まだ、そういうのは早いかと」
新井:「だとよ!お前らのラブレターは俺が責任もってシュレッダーにかけておく」
横田:「オーノー!」
魔王:「く!、、、ここまでか!」
鬼山所長:「とりあえず、残業になる前に仕事終わらせようね?」
幽霊のユウコ:「あ!更に社長からメールです!」
鬼山所長:「どうしたの?」
鬼山所長:「どれどれ見せて、、、氷谷くんは怪我した女の子を助けて入院です。」
鬼山所長:「お礼参りにお客様がくるので歓迎してね♪鬼山くんも暴れていいよ、、、みなさん!出番ですよ! 」
横田:「営業部が荒事専門とか本当にブラックだな!」
鬼山所長:「吊り橋効果があるかもしれませんよ?」
横田:「よろこんで!」
新井:「だから、ここは人手不足なんだよ、、、」
魔王:「仕方ありません、、、歓迎しましょう」
幽霊のユウコ:「あわわわ!皆さん大変です!氷谷を出せと騒ぐ集団が!」
鬼山所長:「カチコミじゃーーー!!」
幽霊のユウコ:「あぁ、、、お客様がどんどん入ってくる!」
魔王:「ん?どうした?お前ら?戦うのに覚醒しないのか?」
新井:「早く終わらせて冷えたビールがのみたい、、、」
横田:「愛のために!」
鬼山所長:「おら!なんぼじゃい!」
幽霊のユウコ:「あぁ、、、お客様がみんな窓から追い出されていく!」
鬼山所長:「安心しろい!窓の外にめちゃくちゃ高性能(こうせいのう)マットを用意しとる! 」
幽霊のユウコ:「心配するとこそこなんですか!?」
鬼山所長:「お前ら!お客様と仕事終わらせて飲み行くぞ!わしのおごりじゃーーー!!」
横田&新井&魔王:「よろこんで!!」
幽霊のユウコ:「あぁ!みんな出て行ってしまわれた 」
幽霊のユウコ:「あれ?仕事は?」
幽霊のユウコ:「あれ?終わってる?」
幽霊のユウコ:「あ、横田さんからメール」
幽霊のユウコ:「お客様歓迎しながら、仕事余裕でしたアザース?」
幽霊のユウコ:「、、、みんな、リアルにいきてくださーーーい!」
:
:
0:作者です。次回は男たちが銀行強盗に挑みます
0:いや、いつも通り銀行強盗通用しませんw
:
:
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます