部活の課題の詩

まにょ

私がわたしである教室

わたしは私であった。

ファンデーションで表面が整うわたし

リキッドアイライナーで型を取るわたし

アイシャドウで完成する私

私の教室では黒い影が覆い尽くす。

黒い影を纏う不協和音は私を取り巻いてくる。決して揃うことがない、揃うはずがない。

不協和音が重なり一つのポリリズムができているから。

私と同じだ

何を語っているのか

そんなものは分からない

言葉と言葉をゼラチンで混ぜられていられるように

本物が埋められている


机と椅子を吹き飛ばし

わたしが立ち上がった

「はっはっはっ...くぁwせdrftgyふじこlp........


黒い影は洗いざらわれ

ポリリズムが多重奏に移り変わる。

誰もが嘘をつけない殴り合い

一瞬の内に始まったアポカリプス

それに呼応して

飾らないわたしが現れた。

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部活の課題の詩 まにょ @chihiro_xyiyu

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