第7話 高校3年生②

僕自身、特にこうなりたいとか絶対にこうなってやる!みたいな熱い気持ちがないので、公務員でいっかなと軽く考えている。


そんな僕の気持ちを聞いた乙葉は、

「私ね、東京行きたいなって思っているんだ。やっぱり人生って1度きりじゃない?

やりたいことやりたいなって。でももし、私が東京に行って、たっくんが地元に残ったら、

遠距離恋愛になっちゃうじゃん?そうなったら耐えれるのかなって」



少し寂しそうにうつむいた乙葉に、僕は

「乙葉、ごめん。僕は東京に行くつもりは今のところはないから、そうなったら遠距離になっちゃうかもな。でもね、僕と乙葉ならきっと乗り越えられるよ。毎日電話したり、たまには、お互いに会いに行ったりしてさ。だから、そんなに落ち込まないで。大好きだよ」



僕の言葉を聞いた乙葉は、安心したのか涙をポロポロ流しながら

「たっくん、本当に大好き」

と言って、僕に抱き着いてきた。


泣いている乙葉の荒い息遣いに、僕は興奮してしまった。


気持ちを抑えきれなくなった僕は、今居る公園のベンチからラブホテルへと場所移動しようと提案した。

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