雨に打たれる君と子猫と誰か

危険生物かれん 気まぐれ 男性

そして、約束の地へ

男:「君は、、、この子猫をお知り合いかい?」

男:「そうか、、、それはつらかったね」

男:「私はつらくない?」

男:「そんなことはないだろう、、、」

男:「雨に打たれて死んだのはこの子かもしれないが、、、」

男:「君はそんな子猫をことを思う暖かい心がある」

男:「私ができたことは、、、この子を見つけるくらいだ」

男:「神様がにくいかい?、、、けどね、この子を捨てたのは人間なんだ」

男:「飼えないからと段ボールに入れて、放置して、、、見ないふりをして」

男:「みんなで、、、殺してしまったんだ」

男:「けどね、、、泣いてばかりいてはいけないよ?」

男:「この世界はこうやって、目の届かない場所で死ぬ人は少なくない」

男:「この子たちの未来を思うことはできても」

男:「引きずってはならないのさ」

男:「戯言(ざれごと)だって怒るかい?」

男:「それでいいのさ、、、」

男:「さて、、、私はこの子をお墓を作ってこようと思う」

男:「せめて、、、静かに眠れるとこを探すことにするよ」

男:「君も、雨に打たれていては風邪をひく」

男:「家に帰ってあったかいミルクを飲むといい」

男:「、、、何?一緒に埋めたい?それはだめだ」

男:「なぜかって?」

男:「泣いている君の顔を見たら、、、この子が心配するだろ?」

男:「どこへ連れていくんだって?月が見える丘さ」

男:「そこにこの子猫を連れていくよ?」

男:「どこにあるんだって?、、、それは教えられないな」

男:「どうしてって?」

男:「君はその丘の場所を知っているからさ」

男:「だから、、、、私たちはいつだって君を待っている」

男:「君が雨の晴れた日の世界の話をしてくれるのを、、、」

男:「そんな時はこないって?そうかもしれない、、、」

男:「けどね、私が聞きたいのは」

男:「君の世界が晴れた日の話だ」

男:「君を救う時に世界は救われる、、、そうして、世界は回っているのさ」

男:「どうか、忘れないでほしい、、、」

男:「私は月の見える丘で、子猫と一緒に待っていることを」

男:「忘れないでほしい、、、」

男:「君の笑顔をまっている人がいることを」

0:この世界は雨に打たれている、、、それが晴れた日を願うものがいる

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