第10回カクヨムコンに向けて
第9回カクヨムWeb小説コンテストも残すところ、受賞作の発表を待つばかりですね。
予定では5月下旬、5/27(月)週の平日12:00に発表されると思います。これまでは月末日でしたが、第9回は何かと早め、早めの進行なので、少し前倒しになるかもしれませんね。
これもまた例年どおりだと、今週末あたりから受賞作の書き手さんへカクヨム運営から連絡が入ると思います。
自信のある書き手さんは、カクヨムに登録しているメールアドレスに間違いがないか、ドメイン指定などしていないか、よく見ておいてくださいね。
なお、第9回の中間選考通過作品は下記のとおりでした。
■柴田恭太朗様の「雑記・よしなしごと」から。
https://kakuyomu.jp/works/16816927859223023567/episodes/16818093073551652279
※本当に頭が下がるほどの役立つデータです。ぜひ皆さんも★を贈ってください。
運営の意図は全く分かりませんが、ちょっと通過作品数が多すぎる気がしますね。運営が定めた一定基準を超えていたら全部通過ということで、ジャンルによってかなりのばらつきが出ています。
とはいえ、編集部が読むのはコンテストロジックによるランキング上位作品のみでしょうし、中間選考通過は「よく頑張りました賞」的なものなのでしょうね。
実際に受賞する作品は、間違いなく現在の潮流を捉えた作品であって、売れ筋傾向から外れた作品が受賞することはまずないです。
かくいう私の作品も、潮流から全く外れた作品ですが、第8回、第9回と中間は通過させてもらっています。もちろん、最終であっさり落ちています。まあ、第9回も結果は見えていますね。
そして、カクヨムコンは何よりもKADOKAWAから出版していない商業作家の作品の拾い上げの場、という位置づけがかなり大きいと思います。
編集部にとって本当に良いシステムですよ。既に他社で書籍化経験がある作家なので、最初からある程度の見込みが立っています。他社作品でのマーケティングデータしかり、編集者とのやりとり経験云々しかり、面倒事が少なくなる分、編集部にとってのリスクも減りますから。
ということで、第9回の受賞作に他社での商業作家が何人いるのか、この辺も興味深く見ておきたいところです。
もちろん、経験一年未満でいきなり受賞する書き手さんもいます。それは素晴らしい才能です。
才能には、自分の書きたいものと読み手の嗜好がドンピシャでマッチしていること、当然ですが書くという努力を怠っていないこと、市場動向をちゃんと気にしていることなど、色々と含まれています。
受賞する作品にはそういった要素が全て含まれていると私的には思っています。
気が早いですが、第10回の応募要項は例年どおりだと9月発表です。
第10回のコンテストで本気で受賞を目指す方は、今からしっかりと準備して作品を仕上げていってください。
では、最後に。私的に第8回、第9回と参加してみての総まとめです。お祭り参加ではなく、受賞を目指す方向きです。
・編集部が望んでいる作品が何かをしっかり分析すること。
・読み手が望んでいる作品が何かをしっかり分析すること。
・だからこそ潮流から外れた作品を書いてはいけない。
・必須10万文字以上&13万文字以下程度で完結作品にすること。
・狙い目の募集ジャンルがあるので見極めること。
書き出すときりがないのですが、上記5項目のうち最初の3項目は、当たり前と言えば当たり前のことです。
完結が望ましいとしたのは、文庫一冊は約10万文字です。だからこそ規定文字数が10万文字以上に設定されているわけです。それを若干上回る文字数で完結しておけば、受賞後の改稿などがやりやすくなるでしょうし、何よりも二冊目が出る保証など全くないのです。一冊で完結させる能力は実に重要だと思います。
「傾向と対策!第9回カクヨムコンはもう始まっている!?」はこれをもって終了となりますが、気が向いたらまた書き足すかもしれません。本作がコンテスト参加者の方々の一助になれば幸いです。
それでは第10回カクヨムWeb小説コンテストでお会いしましょう。
次は真面目に潮流を分析して、それにふさわしい作品を書いてみようかなあ。いや、でもたぶん無理だろうなあ。
皆さん、頑張ってくださいね!
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