異世界帰りですが言語理解しかありませんでした、けどノルウェーからの転校生と少しは仲良くなれそうです
スライム道
第1話 疾走と書いてオーバードライブと読む
「ここは、実家?」
「アンタ何寝ぼけたこと言ってるの。
さっき痛ってーって叫んでいたけど気絶でもしたの?」
そうだった、確か目覚まし時計を止めようと、頭上にあるそれに手を触れたときそのまま落として頭を打ったところから始まったんだった。」
その後俺は異世界転生していた。
転生とは違うか、結果的にここの肉体は無事で生きているのだから。
ともかく異世界に行っていた俺はそこで3年ほどの時を過ごした。
3年闘っていたとかそういうのは別に一緒に召喚された人がやってくれて俺は多少の雑用程度で済んでいた。
はっきりいって同じく召喚された人には感謝しきってもしれきれない。
外国人の男性の方で北欧系の人だと思うけど、同じ地球の人らしく鮭みたいな魚を見た時にサーモンって叫んでいた。
日本にいるか解らないけど、もし会えたら異世界に居た時と同じく日本料理やら地球の料理を振舞ってあげたい。
最初は中年脂肪に負けていたけど、後半はもう筋肉ムキムキの戦士に鳴っていたなあ。
確か俺と同じくらいの娘さんがいるらしいけど、どうなんだろ。
異世界に言ってから魔法とかも使ってみたかったけど、俺は巻き込まれ召喚みたいだったから覚えられなかったし、体格も今と何なら変わっていない。
偶々、同じままだけど、あの人も俺と同じように精神だけ送還されたのだろうか。
目覚ましを止めて顔を洗いながらそのようなことを考えていた。
精神は忘れていても体は覚えているようでいつもの日常の行動を起こしている。
顔を洗った後は自然と学校に行く流れを作っていた。
制服を着て、ネクタイもキチンと締めて。
青春の真っ最中の高校2年生、シックに燃える青春の日々を夢見ていざ行かん!
「あんたこの分だと遅刻するよ。」
「why?」
「わ、わい?
普通にバスが間に合わないじゃない。」
うおおー花の高校生に戻ってからすることが朝食抜きの全力疾走とは。
朝食を食っていたら食っていたで悲惨な目になっていたと思うけど。
帰還そうそう全力疾走とは。
文化部(幽霊部員)の全力疾走の実力を見せてやる。
全力疾走(オーバードライブ)だこら。
く、やはりこの体は遅い。
異世界時代は便利な乗り物が無かったから必要最低限の移動でも足腰が自然と鍛えられていた。
だが、度重なる現代社会とアスファルトの凶器のような硬い地面に踏ん張りがきかない。
走り方のスタイルはオフロード使用だから、ランナーたちに鼻で笑われているよ。
く、俺も反発する力とくっつく力を使いこなせれば。
そう思いながらひたすら足全体を踏みしめて全力疾走をしていた。
異世界に行って多少なりとも身についてよかったと思うのは走る時に疲れづらい呼吸法だったのかもしれない。
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