死に樹は
私は今日
脛を切られました
チェーンソーで
ゆっくりと
支えを失い
私は倒れました
私の命は今日
刈り取られました
けれども
憎らしいという気持ちは
微塵も
これっぽちも
ありません
私の脛を切った人たちは
ありがとう
ありがとう
そういってくれました
出会いの季節にだけ
着飾るわたしを
皆が着込む中
裸になる私を
彼らはずっと見てくれていた
ああ
願わくば
私も貴方たちを
ずっと見ていたかった
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