皮がない猫

ヘラヘタ

皮がない猫

いつもの通り道に猫が居ました。

その猫は、夜と同化してしまいそうな程の黒い毛を纏っていました。何の変哲も

ない野良猫のようでした。その猫に突然触れてみたくなり。

触れようとしても猫は逃げようとしませんでした。仕方ないので触れて見ました。

体を撫でようしたら猫の体内に腕が沈みました。直ぐに異変に気づき腕を中から出

しました。腕に視線を落とすと猫のであろう血液がベッタリ付着していました。

不気味に思いましたが興味を抑えきれず、もう一度触れました。

猫の体の中に腕を沈ませ中を探ってみました。猫の中は冷蔵庫の中のようにヒンヤ

リとしていました。暫くすると、腕に固形物が当たりました。

固形物を猫の中から取り出してみました。取り出した固形物をみて見ると猫の心臓

でした。心臓が脈を打って自分に話しかけてる様に感じました。

心臓の持ち主の猫を見ると猫が溶けていました。血と黒い毛が混じった不可思議な

色が辺りを染めて靴の底に血がしみこみました。不憫に思い心臓を返してあげまし

た。そしたら猫が逆再生したかのように元の姿に戻りました。猫は置物のように

ピクリとも動きませんでしたが、私の事を見て鳴きました。

もう一度猫に触れようとしたら腕が猫の中に凄い力で引っ張られました。

そのまま私の体は猫の中に吸収されてナくなってしまいました。




【プロローグ№406】


ある島に不思議な黒猫がいました。その猫は人間や動物を吸収してしまう不思

議な黒猫でした。黒猫は次々に人間を吸収しました。最初は虫やリスなど小さい

モノから子供、ブタ、大人、牛、大きなモノも吸収し始めました。やがて人間達の

間で原因不明の行方不明が多発し人間達は恐怖を覚え家を出なくなる個体や。そ

んな事は他人事の様に生活する個体や、行方不明者を捜す個体達もいました。

ですが人間達は頭が良くないのか、誰も黒猫一匹が吸収しているという真実にたど

り着けませんでした。原因が分からないまま長い月日が経ちました。

島の人間は行方不明や海外移住により年々少なくなって行きました。

やがてその島には人間がいなくなってしまいました。そして桜が綺麗に舞う栄えて

いた島は世界一ゴーストタウンが多い国となったのでした。


【プロローグ№484】


ある日人が突然原因不明の行方不明が多発したと言われている、もう人が住んでい

ない島に外国から調査隊がやって来ました。調査隊は生存者を探しながら廃墟を探

索しました。ボロボロの家の中を探索していると2階に首吊り死体がありました。

あっちの家にも、こっちの家にも、大量の首吊り死体が見つかりました。

調査隊は島全体を詮索しましたが、行方不明の原因と思われるモノが一つも見つか

りませんでした。夜も更け始めた頃、調査隊は原因不明のまま帰還しようとしまし

た。ですが、一人の隊員が奇妙なモノを見つけました。干からびたような大量の血

が辺りの地面に染み込み悪臭を放ち、その中心部には臓物と黒い毛の様なものが

ありました。調査隊はその不思議なモノが猫のモノと分かりました。ですが、おか

しな事に猫の皮と骨が元から無かったかのように、綺麗に無くなっていました。

調査隊はその不可思議なモノを「皮がない猫」と名付けました。



【エピローグ№███】

謌代???驕弱■繧堤官縺励◆縺ゅ?荳榊庄諤晁ュー縺ョ迚ゥ菴薙r蝗槫庶縺励↑縺代l縺ー

縺薙s縺ェ縺薙→縺ォ縺ッ縺ェ繧峨↑縺九▲縺溘?縺ゅ?迚ゥ菴薙?逕溽黄繧貞精蜿弱@縺ヲ

閾ェ蛻??繧堤カュ謖√@邯壹¢縺ヲ縺?k螂エ縺ッ豁サ縺ェ縺ェ縺?←繧薙↑豁ヲ蝎ィ縺ァ縺ゥ縺?

判謦?@縺ヲ繧よコカ縺代※縺吶$謌サ縺」縺ヲ縺励∪縺隱ー縺句勧縺代※縺上l縺薙?縺セ

縺セ縺ァ縺ッ謌代???蝗ス縺ッ縺?d莠コ鬘槭?邨カ貊?@縺ヲ縺励∪縺縺企。倥>縺?隱ー縺

螂エ繧呈ュ「繧√※縺上l            

                       

                        ログ《2█67年█月█日》

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

皮がない猫 ヘラヘタ @heraheta

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ