発進!僕のモンスターロボ\(^o^)/
@210864
第1話
僕には記憶がない。ただこの地で生きるため僕は熱く、熱く叫ぶ。
「あぁああああああ、ドリルゥウウウウウウ!!!!!」
叫ぶと同時に僕の右手は瞬時に変化をした。
僕の体を覆うレッサースライム、レッサールーパー、ストーンゴーレムが共鳴する。
レッサールーパーは触手を引き絞り、スライムは触手とともに回転する。ストーンゴーレムはドリルに変形し甲高い音と共に高速で回転する。
僕は叫ぶ、叫ばなければならない。
そうすることが僕の生きる道になるのだと。
ならば叫ぼう、僕は…、僕は叫び続けよう。
「イケェエエエエエエエエエエエエ!!!!」
僕の右手は、僕のドリルはこの地で長年生きたであろう四本腕の熊の胸に向けて突き進む。
熊もただではやられない。命の危機を感じたのか、耳を塞ぎたくなるような咆哮を上げながら四本の腕を振り下ろしてくる。
僕のドリルは四本の腕を弾き、えぐり、削りながら熊の胸にたどり着く。
熊の胸はドリルを拒むように抵抗してくる。
ならば僕はさらに叫ぼう、叫ぶことが僕の力になると本能が訴えてくる。
「アァアアアアアアアアアアアアッッッ!!!」
ドリルはさらに甲高い音で高速に回転する。
ドリルは胸を貫き、ついには熊の背中まで貫いた。
貫いたドリルから熊の血が大量に滴り落ちる。
熊は力尽き僕に向かって倒れ落ちてきた。
「お前もこの地で生きるため必死だったんだろうけど、僕が生きるため糧になってもらう」
何も覚えてない僕だけど、レッサースライムとレッサールーパー、ロックゴーレムと共に生き延びるために。
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