厭離穢土欣求浄土

　本来なら、タイトルのどうする？が表すべきもであり、物語が収束するべき点は、この言葉につきたはずだ。

　地獄のような現世に浄土を齎すためにはどうするか？

　そうであればタイトルに軽い言葉のような問いかけを用いながら、物語の中で行われる問いは重いものになった。

　少なくともその場その場の状況に嘆き右往左往して流されていく、酷く軽い問いかけには成らなかった筈だ。

　百歩譲って1話ではそれでもいい、だが家康が厭離穢土欣求浄土という言葉に出会った瞬間から全てはそこに至る為の問いになるべきだった。

　

　その集大成が家康の開く江戸幕府へと続く様に……

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