臆病でも情けなくてもいい。だが、愚かではいけない。
主人公である家康は、臆病かつ情けなくそして愚かにも見えてしまうように描かれているそれが共感を阻んでいる。
子供時代にも大人の役者を使うなら、一話でままごとのような遊びをするべきでは無かった。普通に勉強をしているべきで、そのシーンで今川領地の様子や、義元や氏真との交流などを描くべきだった。
臆病で情けなくて、武術には劣っていても、レベルの高い教育を受けているから知識は持っていて、正しい。
そういう主人公であれば、容易に共感が得られただろうし、同時にその姿に瀬名が興味を持ったのだとすれば、瀬名が主人公を好きになった理由を強化できた筈である。
ただ一緒に遊んだと言うだけよりはずっとそうなっただろう。
何だか良く分からない、遊びを子役ではなく大人の演者が演じているという奇妙な光景を描く必要も無かった。どうしても描きたいなら素直に子役を使うべきで、途中で成長し、学問を始めているべきだったように思う。
何故ヒロインは主人公の事を好きになるのか、その強い理由がこの物語には無い。この辺りは、四話で登場したお市にも当てはまる。
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