本編

第1話 初めまして!

「あ〜疲れたなぁ」


こっちの世界に来て2年が経った。

私は元々は地球で家電を作る会社で働いていた。が、その会社は大手のメーカーだったけど残業があたりまえで日々疲労を溜め込んでいた。家に帰っても誰もいない。私はそんな生活に嫌気をさしていた。


そんなある日、いつも通り疲労で朦朧としながら車を運転していると交差点で交通事故を起こしてしまった。もちろんその場で一発KOだった。後から知った事だけど事故を起こした相手も運送業者で居眠り運転だった。まったく、日本人は頑張りすぎなんだよ。


そして死後、なぜか目が覚めると目の前にはボンキュッボンのナイスバディな女神様がいた。私の体型とは正反対……クソが。


そのナイスバディな女神様曰く


「あなたは本来もっと幸せを掴めるはずだったの。けどこちらの手違いでそれが送られなかったの。だからお詫びとして私の管理しているもう一つの世界で幸せに暮らして欲しいわ」


と言われた。最初は何を言っているか分からなかったけれど落ち着いてみると私がよく読んでたラノベとかの展開と一緒でこんな事が実際にあるんだなぁって思った。幸せに暮らすことが出来るならそっちの方が良いかと思って異世界に転生することになったの。


そして異世界に転生する前に女神様から“祝福”として現世での知識、そして女神様からの加護を貰い転生した。


そして転生後は現世での知識(主に家電など作ったり)を使い異世界での生活を豊かにしてった。そしたら私が使っている物をご近所さんに渡していたらそれが領主様の耳に入りそれの製造を求められた。はっきり言ってそれを作るのは女神様からの加護のおかげで簡単で大量生産をし大儲けできた。さらには現世で言う特許を貰えたうえに領土の繁栄に大きな功績を残した事を認められ一生遊んでも困らないほどの量のお金と広大な土地を貰った。


しかもそれを作れるのは私だけなので今でもたくさんの依頼が来る。最近は王都だったり他の領土からも依頼が来るようになった。そうなると流石に一人では厳しいので何人かの従業員やを雇って作る事になった。


この世界にはもちろん魔法が存在し(火、水、風、土、氷、空間、雷)の7属性がある。私はあたりまえの如く全部を扱うことが出来る。ま、女神様からの加護のおかげだね。


さてと、私とこの世界の説明はこんなもんで良いかな。何か説明が足りなかったら追々説明しれば良いしね!

あっそういえばまだ自己紹介をしてなかったわね、私は神楽坂渚かぐらざかなぎさって言うの。こっちではナギサって呼ばれてるわ。



私は今商談でシュヴァリエ領に来ているの。ここは別名騎士の聖地って言われててここを治めている領主様は代々王国の騎士団長に就任しているの。いや、少し違うわね。正確に言うと騎士団長がここの領主になるわ。こんなので領主が務まるのかって最初は疑問に思ったんだけど、ここは完全に実力主義の世界らしく一切否定的な意見は出てこないらしい。脳筋って怖いなぁ。


最近は魔石を使った私の製品の需要が高まっててこのシュヴァリエ領にも欲しいと言われてさっきまで領主のローレン様との話し合いが行われていた。ローレン様はさすが騎士団長ということもあってめっちゃデカくて筋肉ムキムキだった。きっとこれが現世にいればモテモテなんだろう。


そして商談も終始良い方向で話し合いが行われお互い良い条件で終わることが出来た。シュヴァリエ領は私が暮らしているアンヴァンシオン領でも必要不可欠な存在だからいい雰囲気で終えられて良かった。


そして商談が終わり領主のローレン様と街を回ることになった。私には護衛として第2騎士団の団長が付けられることになった。う〜ん手配が手厚い。それとは別に私の家のメイド兼秘書のセラが一緒に行くことになった。


ローレン様と街を回るのは良かったんだけど………なんで私は今奴隷市に連れてこられているの!?






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る