第10話『サソリ物語』

何の運命か知らないけど、街角を右に曲がったら、サソリがいた

サソリは、あの世界一有名は尻尾を上に上げて、針を僕に向けていた


出直すことも考えたけれど、サソリに負けるの悔しいので

石でも投げて、威嚇してみるか、と小石を探したが、アスファルト道路の上は何もない

誰かに聞いても「サソリは前例がありませんので」とか言うに決まっている


ふん、今に見てれよ!と言って、逃げてみた

誰も追いかけてこない


サソリ、何、やってんだよ、大事なときに

追いかけてこいよ と

捨てセリフ

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