第四章

そして体育祭が近くになってきた

俺は責任重大な役割を任された

それは体育祭実行委員長だ。そして俺の友達春翔もなってくれた。

そして凛香は保険委員だった。結構以外だなと思った。

まぁ無理もないか!女子が凛香しか居ないと思った


そして放課後。

俺と春翔は体育館に向かって行った。

体育館の扉を開けると他のクラスから集めた実行委員の姿がちらほらと見える

「おー!結構たくさんいるね」

実行委員は一年から三年までのクラスで二人ずつ選ばれている

「てか春翔一つ聞いて良いか」

「おう!なんだ」

「実行委員はアシスタント要員はいるの」

「んー?まぁ中にはいるんじゃあないのか?

俺もよくわかっていないだよな」


俺たちはその群れの中に入っていった

そして俺は見覚えある人に見てしまった

「この学校って生徒会もあるんだな」

「えっ。お前知らなかったの?」

「えっ、うん!初耳!」

「だって去年だったらあの綾音先輩が会長だったんだよ!」

「えー!そうなの!まじか!あの人には感謝しかないな!」

春翔と世間話しているうちに(生徒会)から声が始まった

『まずは皆んな数ある委員からこの体育祭実行委員を選んでくれてありがとう!

次に名前と何年生かここに来てくれ!

まずは俺から行こう』

『俺は生徒会長の綾音アキラだ。3年1組だ。よろしく』

「今いる会長は綾音先輩の弟らしいぞ!」

「まじか!てかお前そんな情報どこから入手してるんだよ!」

「内緒」

『次は二年生上がってきてくれ』

俺はゆっくりと、上がった

歩いている途中春翔が小声で言ってきた

「おい!朝陽」

「お、なんだ。」

「自己紹介で凛香ちゃんと付き合っている事言うのか?」

「えー!言わねえよ!言ったら俺が睨まれるしいじめに遭ってしまう!いじめになったらお前が代わってくれるのか?」

「まぁそうだよな!でもいじめは俺は嫌だから代われません」

そうして俺たちは各自自己紹介をして一年もやった


『ありがとう。みんな』

『早速だか本題に入らせてもらうよ!』

『この体育祭は三年に一回しか無い行事だ。みんなもわかってると、思うが。

だからでかいことをやろうと思ってる

それはリレーだ。もちろん景品は出るから安心したまえ。』

生徒会長は丁寧に説明してくれてる

『その名の通りをただのリレーだ。一位には豪華な景品がある!俺が言ったチケットだって入っているだろう』

「なぁ春翔これって簡単なのか?」

「まぁやってみないとわからないしそれよりも楽しそうじゃないか」

俺は特に楽しそうとは思わなかった

「実行委員には必ず一人につき一つ体育祭をどうしたいかの要望を出してもらいたい」

「だから今から渡す紙に書いてこの箱に入れて欲しい」

「要望か?」

俺が何かをしようかと考えている時

「何やってるんだよ。朝陽。お前の意見でチケットをリクエストしちまえ。歴代のチケットもそうやって要望だしたらしいかもしれないから」

要望、、要望か

ここでチケットって書けば俺と凛香とデートに行けるけど。


俺は紙にこう書いた

(女子が怪我をしない競技を出してください)

「まじかよ。朝陽、、、、」

春翔が驚いたように口と目が空いてた

「まぁ昔から見てるけどお前が彼女できるとこうなるのを予想してたけど」

「昔からの悪い癖だよな」

「俺の要望はこうだ」

(水族館のチケットを2枚」

「春翔お前って奴は」

すると会長が言葉を発した

「皆んな書き終わった人からこの箱に入れてから作業に取り組んでくれ」

「よし!がんばろか。春翔」

「あーお前もな」

俺と春翔はそれぞれの先輩の指示の下、動き始めた。




それから俺たちは作業を続け、最終下校時刻を知らせるチャイムをなってから学校を出た

自転車通学の春翔とは校門で別れ、いつも通り凛香と二人きりでの帰り道になる


「あっ。そいえば綾音先輩が来たんだよね!」

「綾音先輩が!そうだったのか」

「綾音先輩は私と話して一時間くらい話したくらいに帰っちゃった。でも体育祭は来ると言ったから」

「おー!やっぱり弟がいるから来るんだな!」

「弟?」

「あーやっぱり知らなかったのか?」

「えっ何?教えて」

「実はね今の生徒会長は綾音先輩の弟みたいなんだ。だから俺も春翔から聞いて驚いたんだ。」

「あー!だから苗字が一緒だったんだ」

「そうなんだよねー」

「凛香は保険委員で何やってるんだ」

「POP作ったり先生と雑談しかしてないよ!でも男子がいないから結構楽だよ!」

「おー、!それは良かったな!」

「話変わるけどリレー事聞いた?」

「うん。保険の先生から聞いたけど昔この学校は共学で必ずチケットが2枚入ってるんだよね!」

「そう!ほんと謎なんだよね」

どうやら凛香もこの体育祭にまつわるあれを聞いてみたいだ。

「代表が走るんでしょ!」

「そうだよ。でも春翔はその日は体調が悪くなる日だからパスするってさ」

「なにそれ!面白いね!」

「じゃあ私か朝陽が、どっちか出る感じなるんだよね!朝陽は出たいの?」

個人的にはチケットを手に入れたい為に参加したい所だが、宝探しは女子でも楽しめる競技の一つしか無い。今のところは

もしも凛香が出てチケットを取ってくれて俺の事を最高なのだが男してカッコ悪い!なぜ女子から誘んだ。普通は男からだろ。でも一回女子から誘われて欲しい

「くっ難しい難問だな」

「えっ!そんなに難問なの?」

「ああ。俺にとっては難問だからな!」

「そんなに!」

凛香にとっては簡単かもしれないが、俺にとっては大きな問題なんだ

「よし!凛香が出たいなら俺はパスするくらいかな。どうする?」

そうして彼女に投げかけてみたけど悩む様子を見せた。

「うーん?まだ私の気持ちが一致してないから、今は無理かな!てか今決める事じゃないでしょ!」

「そうだな!後で三人で話会おう」

凛香の言う通りこの場で決める必要はなかった

俺は急いでみたいだった

「朝陽!楽しみだね。体育祭」

「ああ。そうだな」

その夜、俺は春翔に電話をかけた

《ごめんな!約束してたお前なのに相談相手が遅れて。》

《あぁ!大丈夫。むしろ遅れて助かった。ちょうど小説を読み終えたから。

《それなら良かった。で相談ってなんだ?》

《あぁ!それがリレーで俺か凛香がどっちが走るか!》

《まじか!お前がそこまでとは!男なんだからお前が走れよ。か弱い女子に走らせる気か!》

《いやいや。まってくれ春翔。こっちにも言い分はある!》

《なんだ。俺が納得するような理由なんだろうな。》

《それは凛香に走らせてそのチケットを取らせて絶対俺を誘うからつまりは凛香から逆デートに誘われる事だ。》

《まぁ!その気持ちは俺にも分かる!彼女ができたことがない俺でも誘われてみたい。》

《だろ。俺の気持ちがわかるだろ。納得したか?》

《あぁ!納得したがしかしお前足は大丈夫なのかよ。》

《もちろん大丈夫だ。医者からは無理しない程度で楽しんでと言われたから》

《それなら良かった。でも俺の決断はお前が走れ。いやむしろ走ってくれ。》

《えっ?漢のロマンはどうするんだよ!》

《ロマンとか関係ない。お前は足が速いだから絶対に一位になれる。取れなかったら俺が保証する。ラーメンでも奢ってやる。勝ったら焼肉屋でも連れてやってやる!それも俺の奢りだ!》

《わかったよ!そこまで春翔が言うなら走るよ!勝っても負けてもちゃんと奢れよ。約束だからな》

《あぁ!わかってる!じゃあ決定だな。リレーはお前に決定だな!》

《おう!ありがとうな。又相談に乗ってくれて助かった。じゃあおやすみ》

俺たちは二時間も話していていた

すっかり時計は深夜を回っていた!春翔には悪いなと思った





体育祭実行委員に、なってからほんの数日。

俺と凛香は放課後になると、それぞれの体育祭の準備に向かうのがいつまにか日課になっていた

今日も終業のチャイムが鳴り俺は立ち上がり二人揃って教室を後にした

「よし。じゃあ準備もできたし行こうか」

「うん」

そして仲良く二人並んで廊下を歩く

「今日はパンフレット作りとYouTubeで保護者向けにライブ配信をだって」

「すごいね!配信なんて」

「でも配信って一般公開するんでしょ?」

「あー違う。一般非公開だから保護者しか見れないからそこは安心して!赤の他人には見れないから」

まぁ凛香の気持ちはわかる。赤の他人に見られたらたまったもんじゃない。さすがに気持ち悪い

でも配信するのは良いと思う

「それで凛香は何をやるの?」

「今日はね、テント建てたら終わり!そしたら保険の先生と鐘が鳴るまで話してると思う」

「なんかそっちは暇そうだな!俺も凛香と一緒に入ればよかった」

「うん。本当だよ。なんでそっちに入っちゃったんだろうと疑問に思ったんだからね!」

「まぁ入っちゃったもんは仕方がない!最後までやり切ろう。」

「うん。」

そんなこんなで話ながら廊下を歩いていると、階段までやってきた。

実行委員の教室は四階だから上り、保健室は一階の為下りる

「じゃあ気をつけてね。危ないから今日も終わったら送っていくから連絡くれ」

そう言いながら降りる凛香

「うん。了解。朝陽も頑張ってね!応援してる」

笑顔で降りるていく凛香をこちらも笑顔で見送る

そして俺はため息をついた

「まじで緊張したー。恋人同士なのに。てか俺、今の調子だと凛香をデートに誘えるのか?

ますます自信を無くすんだか。」

そうしてトイレから出てきた春翔が出てきた

「よっ、春翔」

「やっぱり朝陽だったか。」

「なんだよ!俺だったって」

「いやーお前がひとりごとを言っていたのをトイレまで聞こえていて誰だよこんな大きな声で話してる奴はと思ったよ」

「そんな大きな声で言っていたか?」

「めっちゃ大きかったし聞こえてた」

「えー。恥ずかしいじゃないかよ。」

「まぁ、お前は自信を持て。今はこれしか言えない」

「あー。でもありがと!あっもうこんな時間じゃん速く行かないと怒られるぞ!」

「うわっ。本当じゃん。速くいくぞ朝陽」

そう言って俺と春翔は急いで実行委員の教室はに向かった

凛香とのデートの事は後々考える事にした

毎回春翔には助けられてる。もちろん感謝しているし、なんか恩返ししたいなと思っている


そして俺たち実行委員は一回教室に全員で集まってパンフレット組とライブ配信組に分かれた。

そしてもちろん俺は配信組に配属してもらった。春翔とはいうとパンフレット組にいってしまった。

まぁ春翔が言うにはパンフレット明日には終わるらしいからこっちに合流すると思う


俺はいうとカメラが10台あるので定点カメラを至るところに置いた

そのカメラがパソコンに映るかテストしながらやると時間がもう終わりの鐘が鳴った

10分前に凛香からの連絡が入っていた

『こっちは終わったから校門前で待ってるね』

「あいつめー。先生と雑談してるから早く終わるからってまじで羨ましいすぎる」

俺は凛香に了解、と返信をした

俺は急いで教室に戻り制服に着替えて校門に向かって行った。


凛香との帰り道にリレーの代表は俺が走ることを伝えると凛香はめっちゃくちゃ子供みたいな目をしていて可愛かった

「やっぱり走るのは男の子に走ってもらわないと女子の私だと負けるからね」

「あぁ。良い決断をしたと自分でも思うよ」

本当は春翔からの命令だけれどもね。

「じゃあよろしくね。朝陽応援してるから勝ってね。」

「絶対に勝ってみせる。」

俺がそういうと凛香はスキップをし始めた

俺は凛香のこういうところが改めて好きなんだなと感じた。まだデートは誘えてないけど。




そして数日経って明日が体育祭の時

俺は凛香に今日は遅くなるから先に帰ってもらった

その代わり俺と春翔と先輩は明日の最終確認のためにファーストフード店に来ていた。

「じゃあ春翔、朝陽実行委員の準備お疲れ。本番は明日だけど明日も頑張ってくれ。」

「はい」

「はい」

「カメラの準備と確認ありがとな、朝陽。一応知ってると思うがあのカメラ古いからバッテリー上がるかもしれないから君の最新カメラを貸してもらうね。」

「はい。その時は俺がセッティングしますので先輩は別の事をやっていて下さい。」

「なんか頼もしいね。ありがとう」

「やっぱりそうですよね。朝陽はいいやつなんですよ」

「てか、先輩朝陽から相談あるんですよ」

「お、そうか。なら聞いてやるぞ。勉強以外ならな」

「おい。春翔、俺なんも相談なんてないぞ。」

「まぁまぁいいじゃねーか。凛香ちゃんとデートを誘えないって言っちゃいなよ」

「はい。実は俺凛香と付き合っているんですけどなかなかデートに誘えなくて困ってるんですよ」

「えっ。そんなことか」

「先輩酷いですよ。そんなことって。真剣に考えているんですよ」

「まぁまぁ落ち着け。俺だって他校の学校で付き合っているからさ」

「えっ。そうだったんですね。」

「まぁデート誘い方はズバリ勇気だよ。タイミングを伺ってちゃダメだ。」

「やっぱりそうなんですね。春翔も同じことを言ってました。」

「お、やっぱり春翔も同じか。」

「そうなんですよ先輩。やっぱり勇気ですよね」

「あっそいえば凛香ちゃんといえば今日帰りの時俺がトイレから出てきた時なんかニコニコしていてスキップしながら廊下を歩いていたぞ。」

「多分明日楽しみだから走っていたんじゃないんですか。」

「あっ、でもなんか持っていたなチケットみたいだったけど、なんか言っていたな『これで朝陽誘うぞ』って言っていた」

「先輩それを先に言ってくださいよ。」

俺たちは俺の恋バナと先輩の恋バナを聞いて明日に備えて早く家に帰った。














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