子犬は可愛い。
アッシュを鍛えて1週間になる。
アッシュは俺が魔力を込めた猪肉を馬鹿みたいに食っているせいか、
体内に保有する、魔力の総力が子犬のくせに、野良狼よりも多い。
だから、環境が良かったのだろう。割とすぐ強くなった。
「アッシュ今のお前の実力だと、クソ雑魚ゴブリンぐらい余裕で勝てる。
だから、今日は、ゴブリンと一騎打ちをしてもらう!!」
「キャン!!」
「良し、いい返事だ。お前には小動物を使った、狩のやり方もゴブリンの殺し方も、教えてる。体格で劣るお前は、身体強化を使って、ゴブリンを速さで翻弄して、相手が疲れたところに首を噛み切るんだ。」
「キャン!!」
「よし。まずは獲物を見つけることからだ。初めは、ある程度手を貸してやる。それじゃあ、狩り始め!!」
「キャン!!」
それから、30分何もせずにアッシュは昼寝をし始めた。
「分かった。じゃあ、ゴブリンもってきてやるから待っとけ。」
気配察知でゴブリンを見つけ出して、拉致、アッシュのところまで持ってく。
「グギャ!?グギャ!!」
ゴブリンがうるさいのでデコピンで黙らせる。
ドン!!
ゴブリンはおとなしくなった。このゴブリンをアッシュの元に持ってくと、
こいつはまだ昼寝をしていたので、水をかけて叩き起こした。
「キャン!?」
アッシュは目の前のゴブリンに突撃して、首に噛み付いて、ゴブリンを即死させる。
「ゴブリンに本気でデコピンしすぎたな。結構弱ってた。よし、アッシュ方針を変えよう。お前は基本、俺と一緒に森を散策して、一緒に獲物を狩るぞ。」
仁は、魔法の訓練も継続して、アッシュの訓練と狩りで無理のないようにこの森を散策する。
ーーーー森を散策してーーーーー
「おっ!ちょうどいい。ゴブリン3匹セットだ。よし俺が2匹引き受けるから、アッシュは1匹を頼む。」
「キャン!!」
俺がすぐさま、身体強化で、ゴブリン2匹を瞬殺する。
「さて、アッシュの戦いを見学するか。」
アッシュはゴブリンを圧倒していた。森の中で身のこなしのいい狼は確かに強いのだろう。
さらに、アッシュは身体強化が使えるため、ゴブリンはなすすべなく、体力を削られていった。
「ガウ!!」
ゴブリンの体力を削り切って、アッシュが首をかき切って、戦闘終了。
「アッシュ、よくやった。これからも励めよ。」
「キャン!!」
仁はアッシュに求めるのは、寝ずの番だけだったが、予想以上にアッシュが強くなっているので、戦闘力も鍛えている。
「今日はお前の最初のゴブリン狩りだから、たくさん魔力入り猪肉を食わせてやるぞ。」
「キャン、キャン、キャン!1」
「相変わらず、返事いいな。まあ、食事の前に特訓だけどな。」
「キャン!!」
「今日から、気配隠蔽と魔力隠蔽を使った、かくれんぼも始めるから、
気張っていけよ。」
アッシュには、気配隠蔽、気配察知、魔力感知、魔力隠蔽この4つにスキルも獲得してほしいのだ。アッシュは、狼だからある程度は、本能で何とかするだろう。
それから、ゴブリン10匹ほど狩り終え、訓練に入る。
魔力は基本余った分は、猪肉に注入しておくので、魔力が無駄になることはない。
ーーー夜ーーーー
木の上で、胸の上にアッシュを乗せ、一緒に寝る。
「アッシュ、お前がもう少し大きくなったら、1匹で寝ずの番ができるようになるんだぞ。俺は、浅いな無理じゃなくて、熟睡がしたいんだ。」
「zzzzzzz」
「アッシュ、狼なんだから、そんなに無関係にねちゃダメだぞ。」
アッシュの頭を優しく撫で、こいつがまだ子供のうちは親代わりしてやらないといけないと、アッシュは微睡むのであった。
ーーー2週間後ーーー
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます