この気持ちが雪と一緒に溶けたら。

言えない私の気持ち

高校生の私、永峰凪沙(ながみねなぎさ)には好きな先輩がいる。2年生の皆から人気の唐橋玲(からばしれい)先輩。(男)

好きになったのはある日4時限目が移動教室で後10分だからと向かっていた時。

半分位移動して筆箱を落としたことに気がついてた。探してたら遅れるかもと迷ってたら玲先輩が颯爽と現れた。

そして、「これ、君のでしょ。」と声を掛けられた。

「俺も移動教室で時間ヤバイから。」っと颯爽と去って行ってしまった。

格好良かったー。でも、それが理由と言うよりは一目惚れだった。

その日から私は玲先輩を見ると目で追ってた。

ある日の放課後に準備を終えて帰ろうとしてると玲先輩らしき声が聞こえた。

その方向を見ると女性から「帰ろうよ～」と誘われている所だった。

先輩が「おう、いいよー」と返事していた。

何故か少し後ろを着いて行った。

その後の会話からいつも一緒に帰ってるだろうことに気がついた。

しかも話し方からして彼女っぽい気がした。

でも諦めることは出来ないけど。

私は好きだなんて伝えられない。

ふと窓の外を見ると雪が沢山降ってきてる。

落ちては溶けてを繰り返してる。

あー私の気持ちも雪と一緒に溶けたらいいのになー・・・。