異世界?魔法?科学で十分でしょ!!

ナギさん

1章 世界を渡る!

第1話 人質に取られ死亡しました。

俺は志摩ちとせ、何か長所があるわけでもないただの一般高校生だ。今はただ普通に高校に登校しているところである。


「…え、今この街で強盗犯が逃亡中だって?」


俺は自分の手元にあるスマホを見ながらそんなことをつぶやく、いやはや、物騒なものである。まさか俺の住んでいる地域でこんなことが起きているなんて。


「ま、俺には関係ないか。」


そうつぶやいた瞬間、首元が冷たくなった。


「ちょっと人質にさせてもらうぜ…。」

「…は?」


俺は何が起きたのかわからずにいた、首元に冷たい感覚と腕で縛られている感覚があった。そう、俺は今人質に取られてしまったのである。


「その子を放しなさい!」

「それならまずその警棒と銃を投げ捨てるんだな!」


何か言っているが俺は今それどころではない、この焦りという感情、とても懐かしい感情がこみあげてくるようだ。


「こ、こいつ…何笑ってやがる…。」

「久しぶりの感情だ。」

「な、何わけのわからねぇことを言ってる!ぶっ殺されてぇのか!?」


別に死にたいわけじゃない、ただ久しく忘れていた焦りという物を感じて気分が高揚しているのだ。それに…。


「死にたいわけじゃないけど…死ぬって感覚を覚えてみたいな。」

「…ッ!?」

「今すぐその子を離しなさい!」


ぶっちゃけこういうバカは...。


「うぐぉ!?」


大体自分が狂気を持っていて油断している。その好きさえ付けば...そう考えた途端。


「…っ!?」


俺の考えが浅はかだった、たしかにこういうバカは隙だらけだがナイフをいじっているプロではない、そう、”プロ”ではないのだ。ナイフの初心者が焦ったりしたときどういう動きをするか、それは”武器を勢いに任せて使う”だ。


勢いに任されたその攻撃は俺ののど元を掻き切った。一瞬痛みを感じた、そのすぐ後にすぐ俺の意識は落ちていた。


























(………………俺の意識、何も聞こえない、何も感じない、何もしゃべれない…………………………………………………………………………………………………

ってことがわかってるなら脳みそはお元気いっぱいだ、さてさてさて、どうしたものか。)


そう思考していると何も聞こえなかった耳に何かが聞こえてくる。


「…な…こぃ…。」

「まったく…ない…。」

「食ってやろうか。」


そこで俺の聴覚は覚醒した、首元に痛みはない、俺、今死んだと思っていたが多分死んでいないっぽいな。てか食ってやろうか?何のことだ、俺は人間だ、人間が人間を食べるなんて聞いたこともないぞ。とりあえず気絶してるフリしておこう。


少なくともこいつら3人は日本語を喋れている、少なくとも人間の…は…ず…。

今声が聞こえたのは二人、何故俺は三人ってわかったんだ。明らかに人間のなせる業じゃないってことだけはわかる。


「…俺を、食べるだって?」

「なんだ、意識あるのかよ、それじゃもっかい気絶してもらいましょうか。」


そう言って棍棒のようなものを振り下ろしてくる。俺はもともと倒れ込んでいたため横に回転して棍棒の攻撃をかわす。その勢いのまま回転した方向に立ち上がり、隙きのできた男の顔面に肘打ちをする。


「ぐぉあぁぁ…あ?」

「攻撃の重さが足りてねぇか、となれば…逃げるか。」


そう考えると俺はそそくさと逃げるのであった。相手も攻撃をしてきたのだがすべて感覚でかわすことができた。もしかして第六感が発動でもした?ま、そんなこと考えても仕方ないか…。でも3人目の男、何故か全く攻撃をしてこなかった。妙に異様な雰囲気を出している男に疑問を持ちながら暫く走るのだった。


しばらく逃げている間に不思議に思うことがあった。


「さっきから思っていたんだがなぜか植物がまったくもってみたことのないもんだ。」


俺は普通の一般高校生であるが自分の趣味が科学なのだ。科学に関する知識が人一倍ある。さっきから生い茂っているこの草、日本で一度も見たことのない物なのだ。そう、別の世界に来たみたいに。


「仮説上別世界に来たってことにしておこうか、って、別の世界って漫画の読み過ぎだな。さてさて、この先どうすっかなぁ…。」



======================================


とりあえず書いてみました、どぞ。



20230207修正しました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る