三角な関係。
@yuzu_dora
第1話
路地裏
買い物帰りの小百合、近道の為に昼のホテル街を通る。
ホテルに入って行く二人の男性。
小百合の声
「人は一割の真実と九割の嘘に騙されると言うけれど……。これは、どうなんだ?」
小百合、取り敢えず写真に残す。
二人の部屋
光雄が帰って来る。
小百合、珍妙な面持ち。
光雄
「どうした?」
小百合
「いや、その……」
光雄
「ん?」
小百合
「……。」
光雄
「何さ。」
小百合
「その、さ、その……私と無理して暮らしてた?のかな?って……。」
光雄
「えっ?」
小百合、スマホを見せる。
光雄、目を逸らす。
小百合
「あのぉ、そのぉ……。私はカムフラージュとか、そんな感じ?」
光雄
「違うよ!」
小百合
「でも、これ……。」
光雄
「……。」
暫くの沈黙。
光雄
「俺、実は、どっちか分かんないんだ。」
小百合
「……。」
光雄
「……誰にも言えなかった。ごめん!」
小百合
「……そっか。」
光雄
「……。」
小百合
「……相手は私の事、知ってる?」
光雄
「うん。」
小百合
「……なるほど。」
光雄
「……さっちゃん。俺、出て行くから。彼とももう会わない。」
小百合
「ちょっと待って!直ぐに結論出さないで。」
光雄
「……。」
小百合
「今日の所は、取り敢えず……寝る!」
小百合、寝室に向かう。
光雄、小百合が部屋に入るのを確認してからスマホを打つ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます