第二話 彼は魔法少女オタクにつき②



彼は角縁眼鏡をかけ知的な雰囲気を出しているがその瞳は子供のようにキラキラしたものだった。




「お前は………橋本、だっけ」




烈太は自己紹介で聞いた彼の名前思い出す。




「隆でいいよ。あんな人前ではっきりとオタク宣言するなんて普通出来たもんじゃないぜ」




隆は尊敬の目を烈太に向ける。




「いや、アニメ見てるて言ってるやつ他にもいただろ」




だが烈太はそれは自分以外にも当てはまると主張する。




「なに言ってんのよ、他の人はアニメ見てるて言っただけでなんのアニメ見てるまでは言わなかったでしょ?」




「祐子ゆうこ。………言われてみればそうだな」




烈太は新たに現れた少女を見る。彼女は長い髪をシュシュでまとめて前に下げていてつり目が勝ち気な性格を強調していた。




「知り合いか?」




隆が祐子と呼ばれた少女を見る。




「相川祐子あいかわゆうこ、俺の幼馴染だよ」




烈太は彼女を紹介する。




「幼馴染?お前、こんな可愛い幼馴染いるとかどこの漫画だよ」




隆は烈太が羨ましくなる。




「可愛くねえよこんなうるさいの。いっつ………やめろよ、痛いって!」




烈太が悪態をつくと祐子に耳を摘まれた。

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