第二話 彼は魔法少女オタクにつき②
彼は角縁眼鏡をかけ知的な雰囲気を出しているがその瞳は子供のようにキラキラしたものだった。
「お前は………橋本、だっけ」
烈太は自己紹介で聞いた彼の名前思い出す。
「隆でいいよ。あんな人前ではっきりとオタク宣言するなんて普通出来たもんじゃないぜ」
隆は尊敬の目を烈太に向ける。
「いや、アニメ見てるて言ってるやつ他にもいただろ」
だが烈太はそれは自分以外にも当てはまると主張する。
「なに言ってんのよ、他の人はアニメ見てるて言っただけでなんのアニメ見てるまでは言わなかったでしょ?」
「祐子ゆうこ。………言われてみればそうだな」
烈太は新たに現れた少女を見る。彼女は長い髪をシュシュでまとめて前に下げていてつり目が勝ち気な性格を強調していた。
「知り合いか?」
隆が祐子と呼ばれた少女を見る。
「相川祐子あいかわゆうこ、俺の幼馴染だよ」
烈太は彼女を紹介する。
「幼馴染?お前、こんな可愛い幼馴染いるとかどこの漫画だよ」
隆は烈太が羨ましくなる。
「可愛くねえよこんなうるさいの。いっつ………やめろよ、痛いって!」
烈太が悪態をつくと祐子に耳を摘まれた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます