第2話 炎上(の裏)
私は炎上した。
何故か?理由は分かりきっている。
私は一応人気と言えるであろうインフルエンサーをしている。
友達に誘われて、本名に近い「アリス」という名前で始めてしまった。
そして何故か人気が出てしまった。
ある日、路線は違うが同じようにゲーム実況者として活動している兄と一緒に家を出てしまったのだ。
ここで不幸なことに
兄は私が何をしているかを知らない。
兄と一緒だった時、配信する時のメイクをしてしまっていた。
そして、これが1番問題だった。
大好きな兄にくっつきたかった為に、手を繋いでしまった。
ここまで来れば同棲疑惑にもなるだろう。
兄は特に悩んでもいないようだ。だからすぐに自分の視聴者に言い訳する為の配信をするようなこともないのだろう。
しかも何が起こっているのか分かっていないはずだ。
今もリビングでゆったりと猫のようにお茶を飲んでいるが、あれは兄なりの焦燥なのだ。
なんだかんだこれ以上はどうしようもないので私は今夜、特定されてしまう前に配信をする事にした。
しかしこれはどうやって説明すればいいのだろうか。
兄に活動のことはあまり言いたくない。
分かっているのに説明できず、私は炎上している。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます