小指の爪ほどの、宇宙船は七周

まだ三度の飯より愛している物であった


                12回の教室から

琴の音色が聞こえている

風がわりだろうが、かわいい奴だ

彼女とボクとの接点は、虫に食われた

                 白硝子の人形。

、大変大食らいで困っている、町の人々もまた、だ。

ゆきのかおりがする、

         家路につくためのバスは待てども

標本のような、 ことが、記憶に沁みて擦り傷が痛い

、のだ、と。   潜水艇に乗せて 漂い始めていた。


   夕餉の番に、LEDがストライキをして

      夜は、儚く点滅していた。

  擦れたCMの、フィルムの劣化ははげしく

      アンナの家までを夢精する

   蒼の庇を被った、向日葵畑の照り返しも、

      ウサギとカメを追い越し、

      宗教的紙芝居を横目に

  チュウヤの詩集なんて、懐にしのばせて、さ。


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