これはある事件により全財産を失い、住む場所も追われてしまった女性が主人公の探偵小説と言えばいいのでしょうか?これを書いている時点でまだ第一話しか投稿されていないのですが、この小説からは古き良き近代小説のような味がします。
舞台も二十世紀初頭の帝都でその時代の生活感、周りの風景なんかも楽しむことができ、面白いです。
ただの探偵小説としても十分良い出来ですが、何しろ主人公に手を伸ばした名探偵Aという人物が多重人格者ということがその面白さに拍車をかけています。
もう一つの人格の彼は一体どのような人間なのでしょうか?
私も、気になるところです。