椿三十郎と工数分析

@J2130

第1話 椿三十郎

 黒澤明監督の作品をよく見ました。

 世界に誇るクロサワですもんね。


 一番は決めかねます。

 印象に残る映画、場面はいくつもあります。


「生きる」

 志村喬さんのブランコのシーン。


「七人の侍」

 三船の雨の中での乱闘場面。刀を取り換えながら戦っています。


「天国と地獄」

 パートカラーでいきなり赤い煙が…


「椿三十郎」

 大好きですね。

 織田裕二主演のリメイクも見ました。


 世界の決闘シーンを変えたとも言われています、ラストの三船と仲代の緊張の場面。


 見た方も多いでしょう、名シーンですから…



三船「俺は貴様に一目おいていたんだぜ…」

仲代「今更なにを言いやがる、抜け! 」

三船「俺はやりたくねえ、抜けばどっちか死ぬだけだ…つまらねえぜ」

仲代「それもよかろう…とにかくこのままじゃあ、俺の気が納まらぬ! 」

三船「じゃあやろう…」

三船「でもな…俺が切られてもこいつら斬るなよ…」

 三船を慕う侍達が二人の後ろにいます。

 若いころの加山雄三や田中邦衛の顔があります。


仲代「うむ…」

三船「お前達もどんなことがあっても手をだすな!」


 にらみ合う仲代と三船。


 まだ動きません。


 まだまだ動きません。


 本当に動きません。


 いつまでにらみ合う…?


 二十数秒と言われています。

 当時は1分にも感じた人もいたそうです。

 この間がいいんです。


 そして…一瞬にして…


 すごい緊張感とその後の三船の一世一代の剣さばき…


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