第44話 天 


魔国からの使いがくるのは恐らく最低でも1か月位は掛かるそうだ。


それまでの間、俺はオーガの集落で過ごさせて貰っている。


邪神という事で集落で一番大きな家で、何人かのオーガが俺の世話をしてくれている。


だが、最近困った事が起きた。


「ハァハァ…駄目ああっ」


「ああ、ああん」


俺と目を雌のオーガは合わせてくれない。


目を合わせると顔を真っ赤にして走り去ってしまう。


「一体どうしたっていうんだ?」


だが、そればかりじゃ無かった。


いつもの様に黒薔薇と黒牡丹と一緒に寝ていた時だ。


「はぁはぁ、もう駄目、そんな、ああっあああーーっ」


「瞳さま、ハァハァハァ、あっはぁはぁ」


何とも艶やかな声が聞こえてくる。


しかも二人とももぞもぞしながら胸や股間を押さえている。


俺の知らない所で何かが起きている。


その原因は俺に関係があるかも知れない。



久々にステータスを見てみるか?


『鑑定』


前のステータスは…

黒木 瞳

LV 1(神レベル)

HP 4億3千

MP 6億4千

ジョブ:下級邪神(亜種)※亜種の為1部、聖光属性の力を使える。

スキル:全知全能 下(魔法、奇跡を含み、殆どの事は出来るが下級の為、神の中では劣る) 邪神眼(下級神の為神には通じない)

世界(小:下級とはいえ神の為、自分だけの世界を持つアイテム収納も統合された)偽りの不老不死(害されなければ死なない)

眷属:黒薔薇 黒牡丹 霧崎京子と名乗る化け物

従属する神:邪神エグゾーダス  邪神コーネリア

※2柱の神から見て従属神扱い。

神器: 

真魔聖剣サングラン:不破 太古の邪神サングラスが宿っている為、人間世界において斬れない物は無い。 ミスリルやオリハルコンでもバターの様に斬れる。 所持者のレベル次第で破壊力を増し、極めれば星ですら破壊可能。


ウリュアの鎧:不破 邪神ウリュアが宿っている為人間界において破壊できる物は存在しない。その加護で敵対心を持って近づけば、一瞬にして絶命する。所持者のレベル次第で神の攻撃にも耐えられ極めれば太陽に放り込まれても無傷が保証される。


※邪神とはいえ神なので『人間の鑑定、および、攻撃、魔法』は一切通じない。


だったが、今は…なんだ、これ。


黒木 瞳

LV 3(神天レベル)

HP 1兆2千億

MP 3兆4千億

ジョブ:下級邪神天(独自進化)※別世界の神(仏)との縁があり天の力が一部使える。

※徳を積む事により、明王、菩薩や如来の力を得る事も可能。

スキル:全知全能 下(魔法、奇跡を含み、殆どの事は出来るが下級の為、神の中では劣る ※但し天の力と被る物は神仏並みに出来る) 邪神天眼(下級神の為神には通じない※但し天(鬼)による補正あり)

世界(小:下級とはいえ神の為、自分だけの世界を持つ、天による世界の補正あり)

寿命:300塵劫(じんごう):1塵劫とは400年に一度天女が1辺が4キロメートルある立方体の御影石を1度だけ衣で擦りその石が消滅するまでの時間。《神の不老不死はとてつもなく永く生きるという事で、ある意味偽りである。だが塵劫と言う寿命を持つ者は徳を積む事により、最大 有始無終(ゆうしむしゅう)を得ることが出来る。これこそが真の不老不死で宇宙の寿命を超え永遠の命を持つ事を手に出来る切符である》

上位の存在でなければ害する事も殺す事も寿命の間は出来ない。

愛の定義が天(仏)になりました。

眷属:黒薔薇 黒牡丹 霧崎京子と名乗る化け物

半従属する神:邪神エグゾーダス  邪神コーネリア

※2柱の神から見て従属神だが逆らう事も可能

神器: 

真魔聖剣サングラン:不破 太古の邪神サングラスが宿っている為、人間世界において斬れない物は無い。 ミスリルやオリハルコンでもバターの様に斬れる。 所持者のレベル次第で破壊力を増し、極めれば星ですら破壊可能。


ウリュアの鎧:不破 邪神ウリュアが宿っている為人間界において破壊できる物は存在しない。その加護で敵対心を持って近づけば、一瞬にして絶命する。所持者のレベル次第で神の攻撃にも耐えられ極めれば太陽に放り込まれても無傷が保証される。


※邪神とはいえ神なので『人間の鑑定、および、攻撃、魔法』は一切通じない。天使も同じ。


『天』ってなんだろう?


思いつくのは帝釈天、韋駄天、弁財天などの前の世界の神?仏だ。


解らない。


解らないがとんでもない事に自分がなっているのが解る。


だが、今現在自分、黒薔薇や黒牡丹、雌オーガに起きた事は。


何が原因なのだろうか?


『愛の定義が天(仏)ルールになりました』


これが絡んでいる様な気がする。


その部分に意識を集中してみた。


すると意味の説明が頭に浮かんだ。


『仏の愛、快楽に準ずる』


如来

ただ、相手を思いやるだけで人間のSEX以上の快感を得て心も満たされる。自分の意思により子供を作る事も可能


菩薩

ただ、相手を見つめるだけで人間のSEX以上の快感を得て心も満たされる。自分の意思により子供を作る事も可能



明王


ただ、相手に触れるだけで人間のSEX以上の快感を得て心も満たされる。自分の意思により子供を作る事も可能



ただ、相手に愛情を持ち意識的に触れる事で人間のSEX以上の快感を得て心も満たされる。自分の意思により子供を作る事も可能。


多分これだ。


俺は恐らく『天』に似た扱いなのかも知れない。



『ただ、相手に愛情を持ち意識的に触れる事で人間のSEX以上の快感を得て心も満たされる。』


触れる事でSEX以上なら、見つめるだけでも何らかの影響があっても可笑しくない。



その割には俺自身は、あまり快楽を感じたりしなかったが、邪神や天の扱いだから、何かあるのかも知れない。






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