逃亡者

今日も今日とで依頼が舞い込んでくる。

 最近の日課は影に朝食を渡すことだ

影「あの、俺はお返し出来ないので」

 「申し訳ないです。」 

アオイ「いいんだ俺がやりたくて」 

   「してるからさ。それより…内容は?」

影「こいつら全員始末しろ裏切りものだ。」

 「後は好きにしろ。とのことです。」

リストには男女と思われる二人の絵が

船で逃亡を図ろうと港町に逃げ込んだとのこと。

アオイなら、さっそく港町に行くぞ。

  で、遠くへ行く船で人数が一番多い船を探す

GMえっ

アオイ人を隠すには人が多い方が良いからな。

GM読まれてる?

んじゃ大きな豪華な船が来るっすよ。

それに乗る。

GMおっと!乗るなら専用のチケットがないと

アオイほう…?なら簡単だな?

GMえー…。

アオイ海に出るぞ泳ぐで、後ろで荷積みをしてる

水夫をゴキッと気絶させる。 

隠秘で目標7で成功だ。

水夫になり済ませれたか変装。 

んじゃ水夫の仕事しながら探す。

クリティカルだな。

GMはぁっ!?あー、大きなトラくンクを持った

男性が気になるな。

アオイもう一人は?

セラいないっすよ。

へぇ?デコイか?それとも…。

水夫室で船の予定について調べる

夜にはパーティーが室内でおこなわれるっすよ

ほぼ全員行くんじゃないっすか?

ほうほう。

夜に攻め込むとしようか作戦としてはまず全ての

照明を落としてそのスキに逃げれたと思っていた

奴らは追手が来たと慌てるはずだきっと小型船を

使って逃げるはず。

メイに照明を消すよう指示を出して

 俺は小型船倉庫に潜むぞ。

パーティー優雅な演奏が流れ 

皆思い思いに過ごす。

突如明かりが消えパリンパリンと照明が次々と

割れてゆく!客はパニックを起こし我先にと

逃げようと必死だ。

男「…?!くそっ!」

トランクを持って走る!

よし後は小型船を!

男「これでようやく!俺達は自由だ!」

アオイ「どちらへ行かれるんですか?」

男「!水夫がなんだ!どっかいってろ!」

アオイ「水夫だと思ってるのか」

   「随分幸せな頭だな」

頭に手を添えて… 

ライトニングを放てるようにする

アオイ「惜しかったな。箱の中身は」 

   「すり替えてある」

男「!?!なんだと!」

パカッとトランクを開けるすると中には

メリアの少女が入っていた。

アオイ「…!子供か」

男「!?お前中身を知るために!」

「…なぁ頼むお願いだコイツだけでも逃しちゃ」

「くれねぇか?」

 男は土下座する。

「コイツさ貧乏でな盗みとか殺しとかするしか」

「生きられなかったんだよだからよぉ」

「誰もコイツを知らねぇとこでどっかで自由に」

「幸せになって欲しいんだよ。」 

アオイ「…お前は殺すいいな?」

男「ああそれでいい」

アオイ眠ってる少女の髪を切るぞ   

アオイ「遺言は?」 

男「そんなんなくていいんだよ」

「父親らしいこと何一つしてやれなかったんだ」

「これで…これでいいんだよ」

アオイ「…そうか。」

   「すまんな死んでもらう。」

 男は覚悟を決めた

 アオイ「バーンはい、死んだ。」

手で鉄砲を打つポーズをしただけだった。

男「は?」

男はわけがわからない様子だ。

アオイ「異論は認めん手を出せ。」

 男の手を切り血を杖に滴らせる。

アオイ「これで死んだ。」

「後な、子供から逃げるな」

「父親らしいことこれから」

「沢山その子にしてやれこの大馬鹿者が。」

男「…っああ、でも…何してやれば…。」

アオイ「後、女の子にそんなボロボロの服を」

   「着たままにしておくなオシャレくらい」

   「国境越えたらさせてやれ。」

   「可愛らしいぬいぐるみとか」

   「人形もあげてやれ。」

  「最後に…愛してやれ、ずっと、それが。」

  「父親らしいことなんじゃないか。」

男「…………あぁ、そう…だな。」 

アオイ「客に紛れて」

   「ご馳走でも取ってくるか。」

数分後

アオイ「それじゃ俺は行く。」

   「俺のことは誰にも話すな話したら」

   「今度こそ息の根止めに行く。」

   「…達者でな。」

 少女は父と食べきれないほどの

 山盛りのご馳走を食べた。

 いつの間にか少女の隣には

 ぬいぐるみがあった。

 退屈していた少女はそのぬいぐるみで父と沢山

 遊んだそうだ。

 

GMあちゃー戦闘入れられなかったっすね残念

トランクの中身知らなければ戦闘だったのにー。


 いつものアジトにて

影「もう一人の方は髪だけですか?」

アオイ「メリアの髪はよく売れるし」

   「上も文句はないだろう」

影「そうですか。では、お疲れ様でした。」


 星夜亭酒場にて。

ロゼ「へぇ~んでその親子は」

  「無事に旅立ったんだ」

  「良かった良かった。」

アオイ「まぁな、今頃無事に別大陸だろうさ。」

   「あれがそうか…もう十年前なのか。」

   「時が経つのは早いな。」

   「そういえばお前裏の仕事してるって」 

   「言ってたな?」

ロゼ「んぁ?あーまぁね〜。」

「つっても、何でもやる傭兵モドキって感じ。」

アオイ「…そうなのか。」

   「傭兵と言っても大変だろ。」

 「荒くれ者やら魔物やら倒すべき相手なんて」

  「この世にわんさかいる。」

ロゼ「まぁーねー、暇なときは狼とか」

 「猟ってるよ獣肉って臭いけど肉食えるから」

 「焼いた肉上手いんだよなぁー!」

 「まっ!一番上手いのは酒だけどね〜。」

アオイ「…今回は流石に割り勘だからな?」

ロゼ「分かってるって〜。」

アオイ「たくっどうだかな?(笑)」

ロゼ「…んでさ、また家に来ない?」

  「メイやユキも一緒に。」  

  「やっぱ雨に日は寝られなくてさ〜。」

 ロゼはやはり雨の日が苦手らしい。

アオイ「はぁ~成人男性のおもりとか」

   「もうシラフじゃ無理だぞ。」

   「今は忘れたい記憶No.1だよ…。」

ロゼ「なはは!あれはビックリしたなぁw」

  「まっ、おかげで寝れたしオッケー?よ!」

アオイ「あ~ほら口汚すなよ…」

   「ハンカチは?」

ロゼ「えー?服で良くね〜?」

アオイ「その綺麗な羽織を汚すなよ」

   「せっかくの羽織が勿体ないだろう?」

   「ほら、ハンカチやるから。」

 ハンカチには赤い花の刺繍が縫われている。

ロゼ「え?くれんの?」

アオイ「まぁ、布切れがあればいくらでも」

    「作れるしな。」

ロゼ「ほぉ~ん?にしては随分綺麗な」

「刺繍じゃん洋風刺繍はよくわかんないけど。」

  「いい腕の針子じゃん俺この丁寧な」

  「縫い込み好きだなぁ。」

 「この花の刺繍とか花びら一枚一枚細かくて」

  「良いな。」

アオイ「………そうか。」

  耳まで真っ赤になったアオイは夜風に

  当たりに行った。

 ロゼ(…めちゃくちゃ嬉しそうにしちゃって)

   (はは、良いもん貰ったなぁ~。)

 ロゼ「あんがと、大切に使うわ。」

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