AIとぼく

『必要な所へお連れします』

AI搭載の新車。眠い時は珈琲ショップに、歯が痛い時は最寄の歯医者に。


ある日、死にたいと呟いたら、崖に連れて行かれた。


身を投げようと車外に出ようとした時、雲が切れ、現れたのは真っ赤な夕日。

息を呑む僕にAIがそっと言った。

『まだ捨てたもんじゃないでしょう、世界も』

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る