第004話.困った時の解決方法
良く良く思い出してみると確かに、あれっ?と思った事は幾度か有ったんです。
それは、自分でこの帯を放出した時の「感覚」として……この帯を顕現して放出させた時に、身体の何処かに在る『放出口』から捻り出した感じが有った事。
恐らく、今回初めて自分の力でこの帯を放出したので……まだまだこの『放出口』も小さくしか口を開けて居ないのでは?
となれば、やるべき方法はひとつ! 次は、とにかく数多くこのピンクゴールドの帯を放出させて……回数を熟して、『放出口』を解す為に口を大きく開放させるトレーニングです!
こうしてワタシは小、中学校は陸上部で走り込んで。高校に上がってからは合気道部に入部して部活に汗を流しました。
そして合気道をベースとして、この帯を自由にコントロール出来る練習を繰り返したんです。
そのお陰もあって、大分この帯を自由に放出する事が出来る様
でも、この帯を放出した後に『放出口』から長く伸ばせば伸ばす程コントロールが効かなくなると云う新たな問題が発生してしまったんです!
自分の思いの方向、思いの長さに、頭のイメージ通りに動いてくれないと……これまた、折角の『力』が使い物には為らなくなってしまいます。
「どうしよう……」
ウジウジ悩んでたって仕方無い!とワタシは気持ちを切り替えます。いくら考えても、答えが出ない日だって有るんです。
「パンケーキ、食べに行きましょう♪ 帰り道に在るファミレス、美味しいんですって♪」
こういう時は思わぬ所から答えがひょっこり転がって来るモノです。気分転換に部活が終わった後に、自転車に乗って友達とファミレスに寄り、お小遣いでパクついてから帰りました。
ブブ……フイーン……
お風呂から上がって、ふぅっとひと息つきながらドライヤーで髪の毛を乾かします。すると、ふと何気にテレビに流れてた“ある番組”に目が止まります。
流れてたのは、毎週ひとつずつ日本の色んな昔話を紹介してる番組。ふわんっと漂う髪の毛の甘い匂いにウットリしながら、止めたドライヤーを片手にテレビを見ます。
でも、次の瞬間……
「コレですよぉっ!!!」
ゴン!……ガランガランガラン!……ごふぅっ!
どうやらとんでもない一言を口走った時に、手に持つドライヤーのコードが足に絡まったみたいですね。
ワタシは慌ててドライヤーのコードを解いて、テレビに齧り付いたんです!
果たしてワタシは、そのテレビ番組の何を見たんでしょう……?
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