龍神ドライガー×探偵ヒーロー エクスカイザー ドライガーアフターストーリー &エクスカイザービギンズ
山ピー
ドライガーアフターストーリー
第1話「その後のドライガー」
かつて邪神との激しい戦いに勝利し、世界に平和を取り戻した龍神ドライガー=神上勇一は世界を旅していた。
その途中、勇一はアメリカのニューヨーク州にたどり着いた。
「よーし……着いたな!」
勇一は早速ニューヨークの街を散策する。
「いや~流石に大都会だなぁ……」
勇一は有名なニューヨークのタイムズスクエアにやって来た。
その頃、一人の少女が走っていた。
たった一人、ニューヨークの大都会を小さな少女が走っていたのだ。
勇一がニューヨークを散策しているとその少女とぶつかった。
「きゃっ!?」
「痛って!?……あっ、大丈夫?あっ……アイムソーリー」
「お兄さん日本人?」
「え?ああ……そうだけど……」
「助けて!!」
「え?」
少女は何者かに追われていた。
事情はわからないが勇一はとにかく少女を連れてその場を離れた。
勇一は少女を連れ狭い路地のゴミ箱の後ろに隠れた。
そして、少女を追って来た何者か……。
それは勇一も見覚えのある人物だった。
スカーとブラウ、かつて勇一がドライガーとしてグレイザーや他の仲間達と戦った謎の組織の構成員だ。
「アイツは……スカーにブラウだと!?」
少女は不安そうな表情で勇一の方を見た。
「チッ……あのガキ……何処行きやがった……」
ブラウはキョロキョロと周りを見回す。
「これだけの大都会に逃げ込まれちゃ探すのはホネだ……それに派手な動きは出来ないしな……」
スカーはそう言って冷静にタバコに火を付ける。
「しかし兄貴……そうも言ってられないっすよ……」
「いや……案外まだ近くに居るかもな……例えば……そことかな……」
スカーは狭い路地のゴミ箱の方を見た。
(アイツ……気付いてるのか……)
勇一は念のため戦う準備をする。
ポケットから『火の宝玉』を取り出す。
「フンッ……」
スカーはゴミ箱の方にゆっくりと歩いて来る。
(くっ……やっぱ気付かれたか……)
「仕方ない……君、少し離れてろ」
「え?」
勇一は少女を逃がすと自らスカーの前に出て行った。
「おっと……俺に何か用か?」
「貴様は……」
「テメェ、ドライガー!」
ブラウは構える。
「待てブラウ……」
「しかし、兄貴……」
「こんな街のど真ん中で派手に動くのはまずい……引くぞ……」
そう言ってスカーは去って行った。
「え?おっ、おい……待て!」
勇一はスカーを追い掛ける。
「チッ……」
スカーは右手を突き出し衝撃波を放った。
「うわっ!?」
勇一は吹き飛ばされる。
そして、その間にスカーとブラウは姿を消した。
「クソッ……アイツら……何を企んでんだ……」
先ほどの少女が近付いて来る。
「お兄さん……大丈夫?」
「あっ……ああ……大丈夫……君は?」
「大丈夫……」
「そっか……」
その後、勇一は公園に移動し少女から詳しい話を聞いた。
少女の名前はユズキ ミヤマ。アメリカ在住の日本人で生まれた時からアメリカに居る為、英語と日本語を話せるバイリンガルだ。
ユズキが何故スカー達に追われていたのかを尋ねるとユズキは俯いて黙り込んでしまった。
「あっ……言いたくないならいいよ……ほら、コレ食べな」
そう言って勇一はユズキにホットドックを差し出した。
ユズキはそのホットドックを受けとると夢中で食べ始めた。
余程お腹を空かせていたらしい。
ホットドックを食べ終わると勇一はユズキを両親の元に送ると言い出した。
しかし、そこにスカー達が再び現れた。
「よぉ……こんな所に居たのか……」
「!スカー!」
「へっ……さっきは手出し出来なかったが人の居ないこの公園なら大丈夫だぜ……」
ブラウはトリケラトプス怪人に変身した。
「逃げて!」
ユズキは慌てた様子で勇一の手を引っ張る。
「大丈夫……コイツらなんかに負けねぇ!!」
勇一は『火の宝玉』を取り出し『変身』
龍神ドライガー登場。
ユズキは驚く。
「へへっ、ビックリさせちまったか……ちょっと待ってろ」
そう言ってドライガーはユズキの頭を撫でた。
「ドライガー……面倒だ……ぶっ殺してやる……」
トリケラトプス怪人が突進。
「ユズキちゃん離れてろ!」
ドライガーはユズキを逃がしトリケラトプス怪人の突進を受け止める。
だが、トリケラトプス怪人のパワーに押されるドライガー。
「ったく……こっちは久しぶりの変身だってのに……」
ドライガーはトリケラトプス怪人に膝蹴りを喰らわせた。
トリケラトプス怪人は怯んで離れる。
「面倒だ……一気に行くぜ!」
ドライガーの右の拳が炎に包まれる。
『ドラゴニックボンバー』
ドライガーの必殺技がトリケラトプス怪人に炸裂。
「ぐあっ!?」
トリケラトプス怪人に大ダメージ。
「チッ……ブラウ、下がれ」
「え?兄貴……?」
そう言ってスカーは去って行った。
「あっ、兄貴!待って下さいよー!」
「何だ?随分簡単に引き下がったな……?」
ドライガーは変身を解除し勇一の姿に戻った。
勇一は事情はわからないが、ユズキがスカー達に狙われているのは明らかな為、行動を共にする事に決めた。
「ユズキちゃん……アイツらが君を狙ってるなら俺が君を守る……約束する」
「うん……」
そして、勇一とユズキはその場から移動していく。
その様子を見ているスカーとブラウ。
「兄貴……何であんなにあっさり引き下がったんですか?」
「奴の強さはお前も知ってるだろ……下手に手を出すのは危険だ……こちらも、仲間を呼ぶぞ……お前はこのまま奴らの監視を続けろ」
そう言ってスカーは去って行く。
続く……。
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