23歳の幼稚園年少さん
こうして2年が経過しました。
エミリー達同級生は年長に進級しましたが、ルーシアだけは年少を継続です。
というのも、幼稚園の年少より下が無いから、落第のしようがなかったからです。
みんなから可愛がられる、アイドル的な存在になっています。
しかしそれは、高校3年生だった時とは方向性が全然違います。
ある日、妹のソフィアが学校の行事で幼稚園に尋ねてきました。
ソフィアは今年11歳です。
本来なら小学5年生ですが、飛び級を重ね、なんと中学3年生にまで上がっていました。
本来なら高校受験で大変なはずですが、ソフィアは余裕のようで、今から幼稚園でご本を読んでくれようとしています。
いつもオモラシ矯正センターで会っていますが、幼稚園であうのはまた別の恥ずかしさがありました。
本の内容は、小さな子が一人でトイレに行けるか、という話です。
どう聞いても、ルーシアを意識したチョイスであることは、幼稚園のお友達も含めすぐ察しました。
ルーシアは幼稚園に来て、トイレに行きたいと感じることだけは出来るように成長しました。
が、そこで止まってしまったのです。
トイレの話ということで、フィオナがルーシアのオムツを確認しにきました。
エミリーが進級したことで、新たに出来たお姉さん役の子です。
案の定です。どんどんオモラシセンサーの色が変わっていきます。
フィオナの報告を受け、妹のソフィアは本の朗読を辞め、ルーシアのおむつ替えを始めます。
フィオナにお礼を言い、これからもよろしくと頼みました。
しかし、このままではまた留年です。
フィオナはルーシアに、早くオムツを外して、一緒に年中さんになろうと約束を持ちかけてきました。
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