第一村びt、、、第一村魔族

俺はロキのいう森へ向けて歩き出した。俺は暇だったので、ロキに少し質問してみた。

(ロキ、この世界の森には大体どんな魔物がいるんだ?)

〈はいマスター、森には上位種の魔物がいることはかなり珍しいですが、骸骨、妖精、ゴブリン、オーク、ウルフなどは大体生息している主な魔物です。〉

(なるほどな、、、じゃあ早くレベルアップしないとすぐ死んじゃいそうだな笑)

〈いえ、マスターなら森に入った瞬間からレベルアップが始まりますので、あまり心配しなくても大丈夫だと思いますよ〉

そんな他愛もない話をしていたら、気づいたら俺はもう森の前についていた。というか急に目の前に現れたと感じた。

(うん?俺が前を見てなかったからか??もう森についたのか、、、?)

〈マスター、、、これは少々危険かもしれません、、、〉

ロキはすこし険しそうな口調で話し始める。

(どういうことだ??)

〈この森にはマスターが感じたように、視界を阻害する結界が貼られてます。マスターは魔人でしたので耐性があり、近づけば確認することができましたが、普通の魔物などは専用のスキルを持ってないと素通りしてしまいます。〉

(うーん、、、これはなんの魔物が貼った結界かわかるか?)

〈一概にいい切ることはできませんが、おそらく、、、木属性上位種【ドライアド】が貼っていると思われます。、、、私は離れることを推奨します。ドライアドがいるとなれば危険だと判断します。〉

(そうだな、、別の場所を探すか、、)

俺がその結界との境界線から離れようとしたその時、近くから歩いてくる足音がした。

「誰だ?!」

俺が次の言葉を言おうとした次の瞬間、いろんな魔物が姿を表し、俺の前に土下座をし始めた。

「お願いします!!俺たちを守ってください!!」

魔物のうちの1人が言った。

「どういうことだ?」

そして、俺も困惑の表情を浮かべながら言う。

「あなた様は高位の魔人の方だとお見受けします!だから、、、まぁ、、、ひとまずついてきてきてはくれませんか!?」

俺は一瞬考えた。

(うーん、、ひとまず、行くところもないしなぁ)

「なにかよくわからないがひとまずそこで話を聞こうかな」

魔物たちは嬉しそうな表情を浮かべながら俺は村のようなところに案内した。







少し歩いて行ったところには最初に出会った魔物よりもたくさんの魔物が住んでいるようだった。

そして、村の奥の家に通された。村と言っても簡易テントのようなものだ。そこにはゴブリン、オーク、ウルフの3部族それぞれの長のような魔物のがいて、俺はその3人と同じテーブルに座る。

「俺は、、、反対だぞ!!」

開口一番に声を上げたのはオークの長だった。

「いやいや、、このままだとジリ貧になって3部族全員共倒れになってしまう、、、」

ゴブリンの長はなだめるように言う。

そして、俺も話を遮るように言う。

「何があったのか、まずは話してくれないか?」

「私が説明しましょう。」

答えてくれたのはウルフの長だった。

「まずは、自己紹介から、私はウルフ族の族長をしているクレバーと申します。そして、そこのゴブリンがカインド、オークがパワーです。まずは、簡潔に話させてもらいます。ですが、、その前に、あなたは異世界から来たということでよろしいですね?」

(まさか!?もうバレるなんて、、、)

〈はい、このウルフは相当賢いと推察できます。ですが、この世界では異世界転生はそこまで珍しいことではないので、明かしてもよいかと思います。〉

(そうなのか、、なら言った方が徳かな、、)

「ああ、そうだ俺は異世界から転生してきた。でも何故わかったんだ?」

「何、、簡単なことですよ、、こんな辺境に魔人様なんていませんから笑」

(なるほどな、、そこまで魔人って珍しいのか)

「じゃあまずは、この大陸のことからお話いたしますね。この大陸、【アトランティス】は現在、東側、西側で文化が割れています。だから、基本的にはお互い干渉しません。そして、現在我々がいるのは西側のまさに中心でございます。この国の名は外側からは【荒地】と呼ばれています、、、」

俺は質問する。

「まて、"外側'ってなんだ?」

「はい、荒地は周りを【タルタロス】という暗黒の壁が覆っているのです。むかしにいた大魔法士が作った一種の結界?のようなものらいんですが、詳細はわかっていません。ただ一つ言えるのは【タルタロス】に触れれば即座に生命力を吸われ、植物は枯れてしまいます。だから、我々は外に出ることもできずにここ300年近く繁栄してきました。それに加えて、周辺諸国は大陸の中央を貿易などで使えないと嘆いています。」

「まさか、、、俺にそれを取ってくれなんて、言わないよな??」

「いや、今我々はもっと重大な問題に直面しています、、、」

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