第18話 一斤染(いっこんぞめ)

「一斤染(いっこんぞめ)」

桜色に似た薄いピンク色で、

紅花の花に一斤(およそ600グラム)を使って

絹を一疋(いっぴき:二反に相当)染めたことから、

この名前がつけられたと言われる。

昔は紅花が高価だったため、

染料として使用する紅花の量に制限を設け、

それより濃く染めることは禁止されていた。

(引用)


一斤染の櫛は祖母がずっと使っていたものだ

子供の頃はこの櫛が欲しくてたまらなかった


祖母が髪をといている姿を見ていて

この櫛を使えば祖母のように美しい髪になると思っていた


最期の時、「この櫛は今度あなたのものよ」と渡された


「ありがとう」



C:2 M:30 Y:16 K:0

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