第9話 茜色

「茜色」

茜草の赤い根で染めた、落ち着きのある深い赤。

「万葉集」で額田王が詠んだ「あかねさす」に始まる和歌が広く知られている。

茜草は藍と並んで古くから染色に使われてきたが、

茜染めの技術はかなり難しく、中世に途絶えて紅花などで代用されることも多くあった。(引用)



「またねー。」


「じゃあねー。」


今日も無事"普通の女子高校生"やりきった


目立たず変化のない日々だけど


それでいい。


1人で歩く駅までの道、

人で溢れる交差点、

混沌としたこの世界で


茜色に染まる夕焼けが

今日が終わる寂しさと

明日が迫る緊張を伝える


そして空を背に

今日も高架下で私は歌う


いつか空に近いところで歌うために



C:0 M:90 Y:70 K:30

#b7282d


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