第11話 やっぱり足が早いとモテるんだねえ
おっはー!ゆうですー!
今日は初めての運動会です!
真夏からずらした時期にやるのは本当にありがてぇ〜!
やっぱ女の子にとって日焼けとか困るしね!
私の運動能力は小さい頃から公園かけっこで鍛えた足腰があるから自信はあるんだけど、筋トレすると身長が伸びなくなるから握力等は低い感じかな〜
そんなこんなで当日!
学級委員長としてサクッと盛り上げていきますかー!
みんな〜!!
今日は一緒に頑張ろうね!
おおおおおおおおおお!!!
がんばろー!!!
でも、やっぱり頑張るだけじゃなくて優勝してこそ楽しさは増えてくると思うんだ…
だから、絶対勝とうね…!!!
おおおおおおお!!!!
バチパチパチ
あっ、リレーのリーダーとしてもチームの要となる颯くんに最後の掛け声やってもらいたいんだけどいいかな?
も、もちろん!!
みんな!僕たちなら勝てるよ!
楽しんで方に行こう!!!!
おう!!!!!!!!
颯くん、期待してるよパチッ
あっ、うん///
今日のクラスの雰囲気良いでしょう!さすが私って感じ?(ドヤァ)
先生も感心しすぎて多分既に後期の分まで評価MAXつけてる自信あるね⭐︎
じゃあ何故最後の挨拶颯くんに任せたかって?意識が下がった時や、役割が分けておくことで打ち手は多様化してくるからね!
みんなもやっておいた方がいいよ〜!笑
とりあえず今日の個人的ミッションの半分は終わったから、あとはそこそこに頑張ろ〜!
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あっ、本間君!今日は任せたよー!
ユイちゃん大丈夫?無理しないでね!
私、しらゆきは、クラスの中心となっている人物を見る、
誰もがその笑顔に見惚れながら、声をかけられたら任せろと言わんばかりに元気が出てしまう。
運動が苦手な女の子でさえ参加し、クラス1人もかけることなく参加しているのはうちのクラスだけだと思う…。
それは彼女が居たからこそだ。
という、私は、運動自体出来ないし、身体の弱さも相待って競技には参加しない。
彼女の活躍を見たら保健室で休もうと思ってくるぐらいだ。彼女が居なかったら参加なんてしてなかった
彼女の気遣いを見ながら、前半保健室でも良かったなあなんて思ったりした。
やっぱ好きな人のそういう姿を盲信的に好きになれる愛ではないからなぁ…
________________
私が出る競技は50m走、あとはクラス皆で出る玉入れとかあるけど消化試合だから、頑張らないといけないのは50m走のみ
自分の番って遅いようで、意外と早く感じるよね…
それはもうスタート間近だからだろうけど、、
他のクラスの人達の真ん中に位置に立ち
スタートを待つ
よーい、どん
考えがクリアになる、足の回転を意識する
そして、
1着でゴールする
余裕♡
案内の人に付き添われ一位の人が並ぶところに移動しているときに
ドンッ
と急に衝撃が走った…!
はんぁっ
…?!
優ちゃん!!!!かっこよかったよ〜!!
か、かおる!?!
私が驚いたのには理由がある
何故ならば、5つぐらいあげられるんだけど
一つ、1位の集合場所は校庭の真ん中
一つ、勢いよく飛んできた
一つ、振り返ったら前にいた
一つ、真正面から抱きつかれた
一つ、良い匂いがした
一つ、美少女に
いや!はわぁってなるわ!はわぁって!!!
うわじゃなくて、はわぁってなるでしょ!?
薫ちゃんは、興奮したように、というか興奮してすごいすごいと抱きしめてくれてる。
私の方が少し身長が高いから、下から首に腕を回し少し背伸びをしながら抱きつく。
おおおお、私の中の興奮が叫びを上げる
ってか何か、足早くて良かったとか思った
こんなこと出来るのって高校生の陽キャ以外にいるの!?いねえだろ!!!!
ふぉおおおおおおお!!!!!!
私も興奮して、薫ちゃんのことを抱きしめる!やったー!!!
1位の列の誘導は先生だった事を忘れてた私たちは、少し待ってくれたであろう先生からそろそろ大丈夫かな?って優しい声をかけられる
私もハッとなり、すみませんって慌てて声をかけたが、軽く下げた頭を戻した時に周りがいかに私達に注目してるかを知った…
(うわぁぁぁぁぁあ)
そんな私の焦りに気づいてない薫ちゃんは、私の手を握りしめながらエヘヘなんて笑ってる
…
この時の状況が周りからどう思われているか知るのは、運動会が終わった半年も後だった
仲良くなる上級生や先生にいじられるようになったこの事件は、『高嶺の花』の世界とか呼ばれてるとかしないとか
詳しくは今は書かないけど、薫ちゃんの影響力が私の今後にどれだけ影響があるのかとは考えておくべきだったと後悔した
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