6歳と2ヶ月

おはよー!東谷優です!

名前から賢そうなゆうちゃんです!!


今日は普通の授業なんだけど学級委員長ってやつなっちまったからみんなに報告だよー!




えっ??




良くなれたね…?




だって?







それはそうよ、アタイ何年生きてると思ってるのよ!6歳児なんかには負けませんわ!ハハハ


ぶっちゃけガチクソ余裕でした!




私たちの学校は小学生といえどお受験があり、名門と言われる学校。

登下校も歩いて帰る人いるのかな?ってレベルの港区にある超名門。(歩いて帰る人多分いるけど、登下校とか決まってないかな)


そんな中で最初の学級委員長ってみんな狙ってたんだ。だって、お受験ある学校だよ!親からなれよ?とか、絶対言われてますわ!


なんだけどさ、空気感を使ったり人脈を広げたりとか、なれる素質についてはここから学んでいくんだよね。


私はこの2ヶ月自他共に認める中心人物になり、かつそれとなくアピールをしていたよ!かつ、先生とのお手伝いも率先してやってたから、なってみようかなぐらいの子はもう既に立候補さえしてなかったんだよね…!

結果、立候補したのが私を含めて三人だったんだけど…


加藤君(政治家)

伊藤さん(お母さんが凄そう).

と私東谷。(天才、可愛い、美人)



で言ったらある程度圧勝したよね!手代木さんちと仲良かったりもあるから政治家関連にも強かったし、私モデルやってるじゃん尚且つ優しいってなったら女の子の票も爆上がりなわけよ!




で、なったってわけ!






これから安泰だわ〜!








ねえ、キイテル?


ねえ、ねえ!



ハッ



あっ、伊藤ちゃんどしたの?

(妄想で高笑いしてたら、急に声かけられてビビった)



ここ教えて欲しいんだけど




そうやって見せてきたのは数学の問題。

高校生レベルの。




こうやるんだよ〜、これ使ってさ、あっ、例えば…





学力について行くの必死で、必死で勉強してる。正直学級委員長やってる暇ないぐらい。まじでやばい。


あっ、そういえば隣のクラスの薫ちゃんも学級委員長になったってー!

私がやるって言ったからって言ってたけど、どう考えても周りが譲るレベルで貴方だと思いますけどねー!













_____________________





私は最初、学校なんて通う意味がわからなかった。だってさ、勉強出来てたら良いと思うし仲良くするとか社会学ぶとかの意味がわからなかった。

好きな事をする為には対価がいるのを知っているけど、それでも今の環境で作れると思った。

肌が弱いのもあって見た目も他の人と違うから、私自身が他の人に嫌悪感さえ持ってたのもある。



そんな中で嫌々入学式を迎えて、最悪な事が起こった。

お母さんからもらった大切なお守りを無くしてしまったのだ。

思わず全てが嫌になってしまって、座り込んでしまった。あーー!もう最悪!忙しくて時間取れないお父さんと一緒に朝からいれたのは良いけど、だとしたらずっと一緒にいたかったし…




ダイジョウブ?




私が急遽座り込んだのを心配してか、声をかけてきた同級生がいた。いや、もうめんどくさい…と涙さえ出てきた時に


一つの声が響いた



大丈夫じゃないよね?



なんで声が響いたのか分かんなかったけど、思わず声の方を見てみると、可愛らしい利発的な女の子がこっちを除いていた。

廊下の光が相待ってか分かんないけど、彼女から光が出ているように暖かい白い光が流れていた。私は肌が弱いのもあって自然な光が本当に嫌いだったのに、何故か彼女に降り注ぐ光だけは好きになれた。



何を話したか覚えてないけど、彼女は私の手を取り、、、握ってくれた。

お母さんが手を握ってくれたような安心感というか、なんというか、そんな安堵感が胸で感じた。

だからちゃんと握ろうと思って握ったら、元気付けるように握ってくれた。彼女はもときた方向を既に向いておりゆっくりと歩き出そうとしていた。だから、1番印象に残っているのは後ろ姿だ。


二つに結んだ髪は長くはなく、でも髪の分け目が綺麗だなとかまで、何故かゆっくり見てしまった。

嫌な気持ちは既に消えてて、、















彼女はその後いつのまにか探して落とし物を拾ってきてくれた。思わずびっくりして彼女の持ってるものを手で掴む。彼女は驚いたように優しく笑ってくれた。

実は彼女が来る少し前に、私に話しかけてきている男の子がいた。なんか話してきているけど話す気にもならなくて答えもしなかった。しつこいなあって思ってたら、急遽彼女の声がした。いつの間にか男の子の存在も教室の存在も忘れてしまったように彼女しか見えなくなった。




彼女は嬉しそうに私に抱きついた。温かさに安心感を覚える。そして温かさから熱さに変わる。私は彼女を感じながら、社会に出て良かったと思った。


こんなに大切な事を知れたんだ。



よくお父さんが言っている、勝つためには勝つための努力をしなければならないと。彼女を感じたて手を伸ばす。

私は、、









この子が欲しい







彼女の後ろから女の子の声がした。

やっぱり彼女は人気なんだなって思った。



ああ、つまらない、なんでそんな子と付き合っているのか。嬉しそうに笑いかけるのか。



…下には行かないでほしい。私達は住む世界が違うのだから。















________________


げきおも感情でしたね〜

いつも見て頂き、またコメント、ハートありがとうございます!とても励みになります!


昨日初めてアンケートをやってみたのですが、すぐ反応くださった

kirie38さん

ありがとうございましたー!頑張るぞー!!



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