1ターン目 武藤(市民)
「なぁ」
俺は意を決して声を上げた。
「俺は奴隷になりたくない」
全員の視線がこちらに向けられる。
「俺は【市民】だ。【市民】は名乗り出てくれないか?」
説得を試みる。
「考えたんだ。『呪詛』で奴隷にされるのは危険だ。でも、俺は『団結』しない!だから俺は王にも、祈祷師にもデメリットを与えない!どうだ?【市民】が全員名乗り出て、王から『ほどこし』を受けていく。3ターン目が終わると【市民】全員が祈祷師だ。それで、4ターン目に『ほどこし』を受けた祈祷師が5ターン目に『祈祷』で奴隷二名を勝ち抜けされるんだよ」
完璧じゃないか。これで全員助かる。
おずおずと、1人の女が手を上げた。
「私も、【市民】」
ほら、これで、全てが。
、、、なんで、、、?
気がつけば、全員が手を上げて
「自分が【市民】だ」と、
今までの静寂が嘘だったかの様に。
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