【7】小川

何がどうなってるのかは、さっぱり分からないけど。

私は自分に与えられた【市民】という役から、勝ち残らないといけない。


まだ、1ターン開始には90分もあるのに、ハガキを投函した男がいた。


まだ、他の者が考えているのに。

まるで自分の選択肢は決まっているかのように。


『私には出来ない』

少なくとも自分と同じ市民の目星を付けたい。

もしくは、牙を剥いてきそうな奴隷でもいいけど。



だとしたら、あの男の【役】って。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る