【3】谷口
うるさい。
武藤とやらの怒号のせいで、頭が回らない。
視界の端で、一番最初に黒い封筒に手をつける男。
【花田】か。
黒い封筒から、複数枚のハガキを取り出し、嫌でも目につく祭壇に、目をやっている。
そして、何故か悲しげに笑った。
このゲームは【不平等】過ぎる。
次々に、他人が封筒を開封するのを、観察する。
【武藤】大柄な男は、ハガキを取り出すと、ルール説明の用紙に目をやり、無意識だろうが、自分の髪を掻きむしった。
【島尾】この男は、不思議そうに【ルール】を読み耽った後に、封筒を開封、その後、自分の世界に入る様に目を閉じて、なにやら考えている様子だった。
そして、僕は、ざっと女性陣の様子も観察した後
自分の封筒を開封した。
やはり、僕は【奴隷】だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます