第5話 初めての依頼と予想
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は初めての依頼、というものに心を踊らせていた。使用人に元自分の家である研究所近くまで送ってもらいそのまま周辺を歩き回った。研究所前まで来た時、鼻を覆わなければいられないほどの腐臭がして研究所周りを見渡した。
「ゾンビたちは死んだ仲間の死体すら食べる、故にゾンビの死体は基本残らない。なぜこんなに…。
…だから駆逐調査なのか。」
つまり、ゾンビを食べるゾンビすらいないということ。周りを歩いたり、ゾンビの死体を漁ったりしたが一人分の人間らしき足跡があったくらいで何も得ることはできず研究所に入ることにした。研究所の中にも腐臭が充満しておりそこら中にゾンビの死体が転がっていた。私は研究所内を少し見て回ったあと自分の元寝床に来た。
「…ない。ここは瓦礫が塞いでいて通れなかったのに。」
寝床に入る道を塞いでいた瓦礫が無くなっていた。いや、粉砕されていた。これを粉砕、か。人間じゃなさそうだな、と思い自分のベッドへ近づいた。ゾンビをおそらく一人で駆逐、鉄筋入りコンクリート
を粉砕その時点で、おおよそ誰がソンビを駆逐したのか予想はできていた。
「確定演出だな。」
ベッドの白いシーツには、血文字で何か記号のようなものがかいてあった。私はその文字、人間から見たらただの線でしかないものを写真に撮り持ち帰ることにした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます