第5話 初めての依頼と予想

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私は初めての依頼、というものに心を踊らせていた。使用人に元自分の家である研究所近くまで送ってもらいそのまま周辺を歩き回った。研究所前まで来た時、鼻を覆わなければいられないほどの腐臭がして研究所周りを見渡した。

「ゾンビたちは死んだ仲間の死体すら食べる、故にゾンビの死体は基本残らない。なぜこんなに…。

…だから駆逐調査なのか。」

つまり、ゾンビを食べるゾンビすらいないということ。周りを歩いたり、ゾンビの死体を漁ったりしたが一人分の人間らしき足跡があったくらいで何も得ることはできず研究所に入ることにした。研究所の中にも腐臭が充満しておりそこら中にゾンビの死体が転がっていた。私は研究所内を少し見て回ったあと自分の元寝床に来た。

「…ない。ここは瓦礫が塞いでいて通れなかったのに。」

寝床に入る道を塞いでいた瓦礫が無くなっていた。いや、粉砕されていた。これを粉砕、か。人間じゃなさそうだな、と思い自分のベッドへ近づいた。ゾンビをおそらく一人で駆逐、鉄筋入りコンクリート

を粉砕その時点で、おおよそ誰がソンビを駆逐したのか予想はできていた。

「確定演出だな。」

ベッドの白いシーツには、血文字で何か記号のようなものがかいてあった。私はその文字、人間から見たらただの線でしかないものを写真に撮り持ち帰ることにした。

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