最上司叉

第1話

「雪よ降らないで」

女は願った

雪が降るとあの人は来ないからと


夜が明けた


女の願いは叶わず雪は降っている


「あの人は来ない」


そう呟くと女は諦めた


するとそこへ電話がかかってきた


「あの人かな?」

そう呟きながら電話にでた

「もしもし」


電話はあの人だった

女は複雑だった

電話は嬉しいが会えないのは寂しい

そう思いながら女は言った

「今日残念だったね」

あの人は言った

「こんなこと何回繰り返してるだろう」

「もうこんなことは終わりにしよう」

女は一瞬別れるのかと思ったがあの人は続けて言った

「一緒に暮らそう」

女は驚きすぐに言葉がでなかった


「嫌か?」

あの人は探るように聞いた

女は泣きながら答えた

「嫌じゃない」

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