12日目、クロのツノ

◯月×日


クロにツノが生えた。


ここの所毎日のようにお電話してしまって申し訳ないけれど、色々確認できた事をメモしておく。


ドラゴンにはたくさんの種類がいて、大体の分類は色ごとみたいなんだけど…


そこからさらに翼の有無、ツノの有無、エラの有無、脚の有無などなど、さらにさらに色々分かれて云々なんだとか。


だからまだ生まれて間もないクロをどの種類か断定するのは難しいってことみたい。


というか本当にためになった。


長電話してしまって申し訳ない。


けどやっぱりネットに載ってる情報だけじゃなくて、きちんと専門家に聞くのが大切だと思った。


今度の通院の時にまた色々と聞こう。


もちろん実際にドラゴンを飼ってる人の話を聞くのもためになる。


ブログなんかも本当に事細かに好みとか成長の記録とか載ってたりで勉強になる。


まだまだ勉強不足。


ドラゴンに関する本とか資料はどんどん集めて読んでみよう。


それはたぶん無駄にはならない。


まだクロがなんて種類のドラゴンかも分かってないけど、もしかしたらクロの種類にだけ必要な何かもあるかもしれないから。


とりあえずやることは…


クロの成長を写真に残す事、か。


まだちっちゃくて、白いささくれみたいだけど、ツノが生えた記念に何枚かパシャリ。


キューン?


自分でもなんとなく違和感を感じてるのか、舌を伸ばして舐めようとしたり、前脚で掻こうとしてる。


でも絶妙に届いてない。


代わりに綿棒で優しく撫でてあげる。


これも何回も生え変わって立派になっていくんだね。


もちろん生え変わらない種類かもしれないから、折れないように気を付けなきゃ。


シロにもよく言い聞かせておこう。

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