第19話 誰も皆 彷徨いながら 答えを探して

そして北海道で私、伊邪那美祭羽は私の剣術のお師匠様である御剣 刃と再会を果たすことになる、そして私は今の氷河と雪羽の力に悩みながらも前に進んできた、そしてそれは神威と柚希も私の力は守れるものは守る為にある、その為に姉である霊羽とは違う道である退魔士という道を選んだ、でも結局、私はその答えを出せずに彷徨っているすると下級妖怪の群れ相手に逆刃刀で戦う1人の男の退魔士に私と柚希は出会った、そしてその太刀筋に私は何処か見覚えはある、私の太刀筋の元となった、いわばオリジナルと言ったところか、そしてその男は逆刃刀の炎の斬撃だけで次々と火花を飛び散らせ下級妖怪の群れを爆発させた、彼は私を見ると「久しぶりであるな、伊邪那美祭羽」と言った、その声色や風貌で私は直感で感じた私の剣術の師匠である御剣 刃だと赤色の髪に、燃えるようなオレンジ色の瞳、そしてライトレッドとワインレッドの退魔士の制服、そして彼は退魔士でありながらも精霊よりもはるかに上の存在である鎧精霊と契約し変身できる唯一の退魔士だ、私は刃師匠に「刃師匠!久しぶりです!」と喜びの声を上げた、彼は何故、逆刃刀を常に使っているかと言うと彼自身の力を抑える為である、柚希は私に「あなた剣術のお師匠様だったのね、どうりで太刀筋が似てたわけだ」と言った、そして刃師匠は柚希に「君だろう勇者の一族でありながらも鬼の一族の血と力持つものは」と言った、そして私はカムイの里にある団子屋で月明かりを眺めながら刃師匠と柚希とともに抹茶と団子を食べながら私は刃師匠に悩みを打ち明けた、すると刃師匠は「誰も同じさ、きっと誰も皆 彷徨いながら 答えを探してるんだ、もちろん俺もお前達も」と言った、そう氷河も雪羽も黒斗達だって皆彷徨いながらも答えを今も探している、そしてそれはもちろん刃師匠だって、それに刃師匠が逆刃刀を持つ理由は他にもある、そしてそれは自らを許さない強い愛が逆さの刃を抜かせていることも、当然、私は知っている、そしてこの巡り来る季節の中で私達は私達なりに進んでいかなくてはいけないこともだ、そしてそれは伊邪那美家という家の血筋などは関係ない、そしてそれこそが私達の選んだ道なのだから、勇者の一族の中では刃師匠を異端の退魔士だと言う声をある、そしてそれは逆刃刀で戦っているからだ、刃師匠は基本的に知性を持つ妖怪は倒さずに捕獲している、そして時には改心させるという行動をとることも多いからだろう、そして勇者の一族の筆頭である来斗が刃師匠に歩み寄ってきた、来斗は「あんたも見たんだろう、あの流星をあれは誰かの願いで生み出された力だ」と言った、すると刃師匠は「ああ、もちろんあれは創造と創生の力によって生み出された力、良いも悪いも使い手次第と言ったところだ」とそして来斗の手に持っていた剣を見て刃師匠は「お前は誰かの為に戦っているんだろうその剣を見れば一目でわかる」と言った、刃師匠の剣術の流派はあの御剣流、そして剣を見れば来斗の戦闘経験を刃師匠が見抜くことだって容易いのだ、そして実際、柚希は刀を出していなくてもそしてその秘めた力とその実力は刃師匠に容易に刃師匠には見抜かれていた、刃師匠の剣戟は私の剣戟の数段は重く、その気になれば相手を戦闘不能にすることも容易である、そしてこの時にはカムイの里にはすでに武蔵家の血筋の武蔵十夜が訪れていた、十夜の剣が刃師匠を捉えた、まさにその瞬間、刃師匠は逆刃刀の柄だけでその剣戟を火花を飛び散らせながら受け止め、そのまま突きで火花とともに十夜を吹き飛ばした十夜は「来斗さんが言った通りの腕ですね、私は武蔵十夜と申します」と頭を下げた、刃師匠は「そんなにかしこまる必要はないよ、見たところ剣術はあの剣豪の腕に何処か似ているな、お前は本来、二刀流が主体の流派だろうに何故、一本にこだわる」と問いかけた、すると十夜は「私もあなたと同じで精霊変身をできますが、残念ながらあなたと同じ頂には至っておりません、鎧精霊との契約と変身はそれじたいが異端なのです」と十夜のその言葉に何故、来斗が十夜をここに連れてきたのか不思議と私は納得が言った、刃師匠の持つ精霊変身能力は普通の精霊よりも上位の存在である鎧精霊を使う、精霊変身できる者達からしてもそれはまごうことなき異端の存在だったのだ、十夜は今の段階では精霊変身と精霊2体変身そして精霊3体変身しかできないこともこの時、わかったことだ、鎧精霊変身は一気に精霊3体変身するぐらいの膨大かつ強大な霊力が必要不可欠だということもだ、だからあえて今、ここ北海道という地で私達と黒斗達、漆黒の銀翼のメンバーを刃師匠は集めたのだ、ましてや雪羽が黒歴史の遺産である月の書を持っていたとすればなおさらのこと刃師匠は私達全員をこの北海道の地で急激に成長させるつもりだということも。

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