第9話 繰り返す季節達が 心と身体を洗ってくれる
月の一族のいる国を後にした私達は鳥取の境港に来ていた、そしてその理由は私、雪女である白山里雪羽が黒歴史の力の一端である月の書に適合してしまったからだった、その月の書の力は氷河の能力と同等かあるいはそれ以上の力を秘めているからだ、フェリーで私達は鳥取の境港についた、際羽は「さてとここ最近、みんなずっと戦いばかりで疲れてると思うけど今日はその疲れをとりにきた」と嬉しそうに言った、そう私も氷河も際羽も柚希もここ最近、戦いぱなっしで疲れは溜まっていた、そして境港は妖怪もよく集まる土地だったからだ、際羽は私に「月の書の力で悩んでるんだったらまだ焦る必要はないよ、何故なら繰り返す季節達が心と身体を洗ってくれる」と私を励ました、氷河も「そうだよな、まだ焦る必要はないんだ、じっくり手にした力については考えてから答えを出してもいいだろう」と言った、そうだ、私が黒歴史の力の一端、月の書を手にしたからと言ってまだ焦る必要はない、月の書とのむきあいかたについては考える時間はたっぷりあるからだ、船を降りると猫娘が私達にむけて手を振っていた、猫娘と私は古くからつきあいがある友人である、そして妖怪の中の鳥取を統治する組織に所属している、猫娘は私に「聞いたわよ、月の書の力手にしたんだって、すごいじゃない」と嬉しそうに言った、そして私達は猫娘に連れられて旅館にむかった、もちろんのことだが旅館は妖怪と人間が協力して経営している、際羽と柚希はこの旅館で出された豪華な料理を堪能していた、そして際羽は柚希に「勇者の里のみんなはあの後元気?」と質問した、すると柚希は際羽に「元気そうだよ、受けた被害から立ち直るのもかなり早かったらしいし、救援に酒呑童子達の部隊、百鬼夜行が来てくれたおかげでね」と猫娘は氷河に「あんたも雪羽と同等の能力持ってるんでしょう?私、興味あるなぁ〜」と言った、氷河は猫娘に「俺の能力は月が出てないと最大限に発揮できないし、場所も選ばないといけないから」と言った、猫娘はその答えに「過ちは繰り返すなってことね、だからあんたと雪羽の2人はその手にした力に対して答えを探してるんだ、べつにいいことだと私は思うな、やれ人間だ妖怪だって言っても本質的には結局は同じだもの」と言った、そう私も手にした黒歴史の力の一端である月の書も本質的には同じことだ要は良いも悪いもその使い手次第だ、そして私は氷河とともにこの手にした月の書の力を黒歴史の一端の力をできればいい方向に使いたいと思っている、そしてそうやって月の書の力を使うことはきっといい意味であるはずだ、そう考えていると隣の部屋から八咫烏と鬼の一族で童子である酒呑童子、そして鴉天狗の3人が私達のもとにやってきた、八咫烏と鬼の一族であり童子である酒呑童子とそして鴉天狗は黒歴史について知っている唯一の妖怪だ、八咫烏は私に「黒歴史、黒い暦の力は今の妖怪も人間も再現不可能な力だ、必要なら俺たちを頼ってもいいからな」と言った、そして酒呑童子は酒を飲みながらも柚希に「勇者の一族の長老からもおまえたちをできるだけサポートしてほしいってこっちも頼まれてんだ、引き受けた以上は俺たちも協力する」と言った、柚希は酒呑童子に「月の一族の王女様とその側近からの協力要請もあってのことだろうけど、助かるよ」と言った、そして時同じくして妖怪の街に来ていた私、伊邪那美霊羽と鴉黒斗は妖怪側を取り仕切る長であるぬらりひょんの屋敷に招待されていた、そしてその理由は私も黒斗もはっきりとわかっていた、雪女、つまりは雪羽が手にした黒歴史の力の一端である月の書の力ついてだ、ぬらりひょんはお茶を飲みながら黒斗に「率直に聞くが何故月の書は雪女を選んだんだ?」と質問した、そしてその問いに黒斗は「黒歴史の力は人間も妖怪も選ぶってことだろうな、現に錬金術師の雷羽には月の書は適合しなかった」と言った、確かに光の錬金術師である私の妹、雷羽は実際、月の書には適合ができなかった、だが雪羽が変身した時、雷羽が自らに取り込んでいる光の錬金術師の書が月の書と共鳴するという現象が起きた、私はぬらりひょんに「もう漆黒の銀翼が解散してから約一年も経つけど、争いを望む奴もまだいるもんね」と言った、ぬらりひょんは「メリクリウスとヴァイエイトの2人の王女の姉妹のことか、おまえたちのデータを集めていたらしいな」と言った、私は黒斗に「目的は何だろう?」と問いかけた、黒斗は「はっきり言えることがあるとすれば雪羽が月の書に適合した時、あの王女の姉妹は雪羽のことを月の姫と呼んでいたことだな」とそしてぬらりひょんは私と黒斗に漆黒の銀翼としてある依頼をした、そしてそれはかつて漆黒の銀翼として活動していた私達の運命すら大きく変えることになる、そしてぬらりひょんは私と黒斗に「おまえたち漆黒の銀翼に黒歴史の遺産がある国を探し出しその遺産をできれば回収してほしい、黒い暦の力はそれほどまでに強大なのだ」と言った、そしてその時同じくしてその頃、私、雪羽は氷河達とともに鳥取の境港の商店街を食べ歩きながら満喫していた。
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